【野球用語】グランドスラムとは?他のスポーツでの使われ方の違いも解説

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【野球用語】グランドスラムとは?他のスポーツでの使われ方の違いも解説

2023年3月に開催され、日本の劇的な優勝で幕を閉じたWBC2023。WBCを通して日本での野球に対する注目度はさらに上がったのではないかと思います。

WBCを現地やテレビの中継でみていたという方やそれから日本のプロ野球を実際に見始めたという方も多いのではないでしょうか。

今回はそのような方に向けて、野球用語の一つである「グランドスラム」という言葉について他のスポーツでの使われ方の違いなどにも着目しながら紹介していきたいと思います。

野球におけるグランドスラムについて

まずは今回の本題である野球におけるグランドスラムという言葉の意味について迫っていきたいと思います。野球におけるグランドスラムという言葉は一言でいうと、満塁ホームランという意味です。もう少し詳しくみると、一塁、二塁、三塁それぞれに走者がいる状態で放たれたホームランのことをいいます。野球の中でも最も盛り上がるシーンの一つであるといえます。

日本プロ野球におけるグランドスラムの記録について

続いて、日本プロ野球におけるグランドスラムについての記録に関してみていきたいと思います。

現在日本のプロ野球で最も多くのグランドスラムを放っているのは埼玉西武ライオンズに所属している中村剛也選手です。2005年から現在までで22本ものグランドスラムを放っており、これは2位の王貞治選手に7本もの差をつけています。

そのほかに印象に残っているグランドスラムの記録でいいますと、2001年9月26日に行われた近鉄バファローズ対オリックス・ブルーウェーブ戦で北川博敏選手が放った代打逆転サヨナラ満塁本塁打はチームの優勝を決定づけた一打でもあり今でも野球ファンの間で語り継がれています。

グランドスラムの他のスポーツでの使われ方

グランドスラムという言葉について、野球ではなく他のスポーツでも聞いたことあるという方もいるのではないでしょうか。他のスポーツでいうと、テニスやゴルフにおいてグランドスラムという言葉を使います。これらでいうグランドスラムとは、世界四大大会すべてを制覇することを意味します。

テニスでは、全豪オープン、全仏オープン、全英オープン(ウィンブルドン)、全米オープンの四つの大会を制覇することを指します。それぞれ気候や季節も違うタイミングで行われ、コートのサーフェスも違うためすべての大会で優勝するのは非常に難しいです。

ゴルフでは、マスターズ、全米プロゴルフ選手権、全英オープン、全米オープンの四つの大会を制覇することを指します。1年間のうちにこれら4つの大会を制覇することを年間グランドスラム、生涯のうちに4つの大会を制覇することを生涯グランドスラムと呼びます。

テニスやゴルフ以外のスポーツでも柔道や競輪といったものでグランドスラムという言葉を使うこともあります。

グランドスラムの語源について

このように、満塁ホームランや四大大会制覇を指す言葉であるグランドスラムの語源について迫っていきたいと思います。

もともとは、コントラクトブリッジというトランプゲームですべて勝利することをグランドスラムと呼んだことが始まりであると言われています。このゲームは、2対2で行いトランプを1枚ずつ出して一番強いカードを出した人が勝ちというルールのものであり、13回すべてに勝利することをグランドスラムと呼びます。

最後に

今回は野球用語として使われているグランドスラムとはというところについてその意味や他のスポーツでの使われ方についてみていきました。野球だけでなくテニスやゴルフをはじめとしたさまざまなスポーツでも使われているグランドスラム。またこの言葉の意味がわかるだけで野球がさらに楽しくなるかと思いますのでぜひ覚えてみてはいかがでしょうか。

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