2023年3月に開催され、決勝戦でアメリカ代表を下し、劇的な日本代表の優勝で幕を閉じたWBC2023。日本代表としてもメジャーで活躍する選手が出場するということで球場やテレビの前で応援していたという方も多いのではないでしょうか。
今回はその様々な国・地域の代表が出場していた中でもイギリスの野球をピックアップして迫っていきたいと思います。WBC2023での成績も振り返りながらイギリスの野球人気やレベルをみていきたいと思います。
イギリス 野球について
まずイギリスの野球についてですが、WBC2023でも強豪国がひしめくプールCにおいて勝利を挙げるなど実力のあるチームであることがわかります。
そんなイギリスの野球文化ですが、聞きなじみはないかもしれませんがナショナルリーグという国内リーグが存在しており、盛んに行われています。
イギリスのスポーツのイメージといえばラグビーやサッカー、クリケットが強いかと思いますが、野球はクリケットから派生したものであり国内でも注目度は高く毎日ニュースで試合結果なども放送されていることから人気も高いことがうかがえます。
イギリスの野球の歴史について
続いて、イギリスの野球の歴史についてみていきたいと思います。
イギリスの野球の歴史は長く、一説によるとイギリスでの野球の起源は1889年で、実業家であるサー・フランシス・レイが渡米した際に野球に惹きつけられて野球を本格的に国内に持ち込んだと言われています。帰国後には野球場をダービーカウンティに作るなどしました。それまでにも断続的にではありますがアメリカからの一団がイギリスにおいて野球のツアーを行っていたことはありましたが、国内で野球が定着するようになったのはこの球場を作ったタイミングであるといわれています。
その当時から現在までやはりラグビーやサッカーと比べるとプレイ人口や知名度は劣りますが、世界大会にも出場しています。2013年と2017年に開催されたWBCでは惜しくも予選敗退でしたが、2023年WBCでは予選決勝でスペイン相手に延長10回、サヨナラ勝ちを決めて本選出場へのチケットを初めて手にしました。
WBC2023でのイギリスの成績について
念願の本選初出場となった2023年WBCでのイギリスの結果を振り返っていきたいと思います。2023年WBCのイギリスの結果としては、1次ラウンドを1勝3敗で惜しくも敗退となりました。イギリスはコロンビア相手に勝利を収めますが、そのほかアメリカ、メキシコ、カナダ相手には敗れてしまいます。しかし、他のチームにも引けを取らない3本のホームランを放ち、盗塁はプールCで最多の7つを記録するなどその強さを世界に示したといえます。
イギリスの野球レベルについて
以上のことから、イギリスの野球はまだまだこれから発展していく段階にあると思えます。WBC前には世界ランキング22位につけるなどすでにその強さを示していましたが、今回のWBCを通して、さらにチーム力も上がりイギリス国内の野球レベルも上がっていくと感じられました。
今回のイギリス代表チームには若手有望株のハリー・フォード選手やメジャーでも活躍するトレイス・トンプソン選手、イアン・ジバウト選手なども参加していたため今後これらの選手たちに追従していくプレイヤーが国内から出てくればより強力なチームになるでしょう。
最後に
今回はイギリス 野球のレベルについて歴史やWBCでの成績なども振り返りながらみていきました。今回初めてWBCの本選に出場できた経験も糧にしてイギリス代表チームはさらにレベルアップしていくのではないかと思われます。今後も様々な国際大会が開催されますので、日本だけでなくイギリスなど各国の選手やプレースタイルなどにも注目してみてみるとさらに面白いかもしれませんね。