2023年3月に開催され、日本の劇的な優勝で幕を閉じたWBC2023。各国の精鋭たちが集結し、メジャーリーガーも多数出場したことから日本だけでなく世界各国で熱狂を巻き起こしました。
実際にWBC2023をスタジアムやテレビの前で観戦したという方も多いのではないでしょうか。今回はそんなWBC2023を通して他の国の野球にも興味を持つきっかけになったという方に向けてサッカー大国であるブラジルにフォーカスを当てて迫っていきたいと思います。
ブラジルの野球について
まずブラジル 野球の強さについてですが、世界野球ソフトボール連盟により発表される世界ランキングであるWBSC世界ランキングでは2023年11月時点で23位につけており、まだこれから伸びしろの大きいチームであるといえます。
そんなブラジルの野球文化ですが、多くの方が思っている通り国内ではやはりサッカーが
主流の人気スポーツとして繁栄しています。そのため現状としてブラジルに国内プロリーグはないです。しかし、日系移民の方が存在していた関係で日系選手が代表チームにも多数存在するなど文化としては馴染んでおり、空き地や運動場などでは野球が楽しまれている国です。
ブラジル 野球の歴史について
続いて、ブラジル 野球のこれまでの歴史や戦績についてみていきたいと思います。ブラジル代表は国際大会でいうと、オリンピックとWBSCプレミア12には出場経験がありません。一方で2023年3月にも開催されて大きな盛り上がりをみせたWBCには2013年の時に一度だけ予選を突破して本戦へ出場したことがあります。その際の結果は一次ラウンド敗退でしたが日本やキューバ相手に善戦をみせました。また、ワールドカップには2回出場しており7位という成績を残し、パンアメリカン競技大会では2023年に2位という結果を残しています。そのようなことから、ブラジルの野球は着実にレベルをあげているといえるでしょう。
WBC2023でのブラジルの成績について
惜しくも本戦出場は叶わなかったWBC2023ですが、予選でブラジルは健闘していました。ブラジルはパナマシティで行われた予選B組に入り、ニュージーランドやパキスタン、アルゼンチン、ニカラグア、パナマらと本戦出場の枠を競い合いました。
ブラジルは最初の2戦でニュージーランドとニカラグア相手に勝利を収めます。しかし、その後本戦出場権をかけてパナマとニカラグアと戦いますが敗れてしまい、惜しくも出場権を逃してしまいました。
しかしながら、4試合でエラーが1つという堅実な守備力や爆発量をもった打線を武器に世界と戦う姿は大きなインパクトを与えたと思われます。
ブラジル代表メンバーについて
そして日系人が多数いるといわれるブラジル代表チームのメンバーについてみていきます。WBC2023のメンバーの中で日本の球団に所属している選手は5人いました。それぞれ日本生命やヤマハ、日本製鉄かずさマジックといった実業団や福岡北九州フェニックスという独立リーグでプレーしています。このように、ブラジル代表メンバーには日系の選手が多数存在してそのレベルをあげているようです。今後もブラジル代表メンバーに実業団や独立リーグで活躍する選手が名を連ねることや逆にブラジルからNPBへ参戦する選手も増えてくるのではないかと予想できます。
最後に
今回はWBCにも出場したことがあるブラジルの野球について迫っていきました。代表チームには日系の選手も多数存在しており親近感がわいた方も多いのではないでしょうか。WBC2023では予選で惜しくも敗退となってしまいましたが、日本のレベルも年々上がっていますので、ブラジル代表に在籍する日系選手もあがっていき今後のブラジル代表の活躍に目が離せません。
国際大会でのブラジル代表の躍進に期待して応援していきましょう。