【野球】素振りの効果的なやり方と種類・フォームのコツを紹介

打撃

【野球】素振りの効果的なやり方と種類・フォームのコツを紹介

悩んでいる人
  • 野球の素振りが必要なのか知りたい
  • 素振りの効果的なやり方や種類が知りたい
  • 素振りの際に気をつけるポイントや注意点が知りたい

このような疑問を解決します。

本記事の内容

  • 野球の素振りが必要なのか
  • 効果的なやり方
  • 素振りの種類
  • 素振りの際に気をつけるポイント
  • その他素振りに関する疑問

自身の経験と動画、画像を使って分かりやすく解説していきます。

バッティングの素振りについて詳しく知りたい方必見の内容になっていますので、最後までチェックしてみてください。

【合わせて読みたい記事】

野球のスイング軌道・スピード測定解析アプリ5選【本気の人だけ見てください】

【完全保存版】バッティングの基本とコツ20選【この記事で全て解決】

バッティングが上達する練習方法6選【練習方法より考え方が大切】

野球に素振りは必要なのか

野球に素振りは必要なのか

結論から言うと、素振りは必要です。

ただし、自分に合った素振りをしないと意味がない。

バットを振る数が増えるので、スイングスピードやバットコントロールは上がるかもしれません。

※科学的なエビデンスなどは、全くありません。

とは言え、メジャーリーガーやアメリカ人などは、ほとんど素振りをしないようです。

したがって、素振りをしないと、野球が上達しないということはないでしょう。

それよりも、無駄な練習や長時間練習をしている方が効率が悪くなるでしょう。

バッティングの本質や、正しい動作ができれば、短い時間でも上達します。

素振りに正解はない

そして、「やるならどんな方法がいいのか?」ということですが、どんな方法でもOKです。

なぜなら、プロ野球選手の素振りを見ても、全く同じ素振りをしている選手はいません。

言葉より動画ということで、以下をご覧ください。

上記の動画を見ていただくと分かるとおり、全ての選手で全く違う素振りをしています。

したがって、素振りに正解はありません。

では、どのような基準で素振りをしていけばいいのか解説していきます。

【野球】バッティングの素振りのポイント・注意すること

【野球】バッティングの素振りのポイント・注意すること

素振りの際のポイントや、注意点を以下の項目で解説していきます。

  • 実践から逆算したフォーム
  • 試合のバッティングフォームと同じにならなくていい
  • 数より質
  • イメージを大切にする
  • 力を抜く

実践から逆算したフォーム

上記の動画を見て頂いたとおり、素振りに正解はありません。

したがって、自分に合った素振りのやり方を見つけるしかありません。

自分の試合で打っているフォームを確認して、そこから修正していくのがいいと思います。

自分のフォームを確認する方法は野球のスイング軌道・スピード測定解析アプリ5選【本気の人だけ見てください】でまとめています。

例えば、試合では下から振り上げすぎているので、上から叩く意識で素振りをしよう。

逆に上から叩きすぎているので、ゴルフのような素振りをしよう。

みたいな感じで、試合の結果から自分に合った素振りを見つけていくのがいいと思います。

極端に言えば、自分の感覚と合っていれば、他人から見るとすごい変な素振りでもOK。

試合のバッティングフォームと同じにならなくていい

素振りと試合のバッティングフォームは、同じでなくても構いません。

むしろ、違う方が普通。

先ほど見て頂いた動画のとおり、素振りと試合のスイング軌道はほとんどの選手で違います。

したがって、上記で説明したとおり、自分に合った素振りを見つけてみてください。

素振りを見て、「上から叩きすぎてよくない」「ゴルフスイングの素振りはおかしい」と言うのは、そもそもバッティングが分かっていない人でしょう。

なので、実践と素振りのスイングが違っても問題ありません。

数より質(何回振るのがいい?)

野球における全ての練習に言えることですが、数より質です。

質が合って、初めて数になります。

やみくもに素振りを100回しようでは、全く意味がありません。

よく「毎日1,000スイングを目指そう」という指導も耳にしますが、目的をもって素振りを行わなければ意味はないでしょう。

したがって、素振りをする回数に正解はないでしょう。
全く素振りをしなくても上達する人もいます。

ここでも上記で紹介した、自分に合った素振りをすることが大切です。

イメージを大切にする

素振りは、ほぼイメージだと思います。

イメージと一言で言っても、人によって違います。

  • ピッチャーの投球フォーム
  • 投げるボールの軌道
  • ボールの高低
  • 自分のバッティングフォームで意識すること
  • 打った後の打球のイメージ
  • スイング軌道
  • 体の残り具合・壁など

上記のようにイメージするものは、人によって違います。

全てを上げることはできませんが、上記のようなものをイメージしながら素振りするのがいいかと思います。

全て意識してもいいし、自分のバッティングフォームだけ意識するでもOK。

ここも人によって違います。

感覚が大切なので、これをした方がいいとか、これがいいといったものはありません。

人がおすすめしないようなイメージでも、自分に合っていれば取り入れましょう。

力を抜く

素振りを全力で行う必要はないかなと思います。

プロ野球選手でも100%の力で素振りをしている選手は、ほぼいないです。

したがって、力を抜いて素振りをすることも大切。

力を抜くことで、回転や遠心力、ヘッドが遅れてくる感覚が分かります。

試合では力むので、素振りでは力を抜くぐらいでちょうどいいと思います。

感覚の部分もあるので難しいですが、力を入れればスイングスピードが速くなるということではありません。

【野球】バッティングの素振りの種類

【野球】バッティングの素振りの種類

素振りに正解はないです。

しかし、あまり素振りをしたことがない方にとって、どんな素振りをしたらいいかイメージがつかないかもしれません。

そこで、一例ですが、以下のような方法を自分で試すことで、自分に合った素振りの方法を見つけることができます。

  • 歩きながら素振り
  • ゴルフスイング
  • ダウンスイング
  • 連続素振り・高速
  • 片手素振り
  • 逆打席
  • 壁の前で素振り
  • ゆっくり振る
  • 片足

歩きながら素振り

歩きながら素振りをすることで、間のとれたスイングとスムーズな体重移動が身につきます。

何となくぎこちない素振りをしているをしている方は、体重移動や体のバランスが悪くてぎこちないかもしれません。

リラックスして歩くことで、スムーズな体重移動が身につきます。

この素振りをする場合、周りに気をつけてください。

ダウンスイング

最も一般的な素振りだと思います。

上から叩けとよく言われるので、上から叩くようなバット軌道の素振りです。

ただし、試合で全く同じようなスイングをしている場合、確率の低いスイング軌道になります。

プロ野球選手もこのような素振りをする選手も多いですが、実際の試合のスイング軌道とは違います。

ですので、素振り限定のスイングになりますが、ダウンスイングをして試合では下から上に振るアッパースイングの軌道になる選手も多くいます。

理想のスイング軌道は【野球】バッティングにおける理想のスイング軌道とは?答えは一つですでまとめています。

ゴルフスイング

日本では少ないですが、ゴルフのような素振りをする選手も一部います。

代表的な例は、イチローでしょう。
最近は増えてきた気がします。

メジャーリーガーや外人選手は、こちらの方が一般的です。

このバット軌道は、試合の軌道に近いのでおすすめ。

特に試合で、上から叩きすぎるようなスイングをしている選手には効果的です。

「アッパースイングはよくない」「ゴルフスイングはよくない」といったことも言われますが、世界で1番多くヒットを打った、イチローがしている素振りと言うことを忘れないでください。

連続素振り・高速

この素振りは、おすすめしません。

ただし、目的を持っているのであれば問題なし。

私自身は、素振りにおいてはゆっくり大きく振って、体の回転や全身の可動域を上げることを目的にしています。

連続の高速素振りをすることで、回転することがなくなり、体が全く開かないスイングになります。

また、回数に目が行き過ぎて、スイングの質が下がります。

高速で何回も素振りをしたからと言って、スイングスピードや体のキレが上がることはありません。

このような理由からおすすめしません。

とは言え、自分なりの目的があれば、行ってもOK。

片手素振り

片手で行う素振りは、手のバランスが悪い時におすすめです。

何となく、引手と押し手のバランスが悪い時に行うと、スムーズに動かせる場合があります。

とは言え、すごい効果があるかと言われると微妙なので、遊び感覚でたまに取り入れるぐらいでいいかと思います。

逆打席

右打ちなら左で、左打ちなら右でスイングします。

野球の場合、片方のスイングだけだと、どうしても体の筋力的なバランスと、神経系のバランスが悪くなります。

その際に反対の打席で素振りをすることで、体のバランスを整えることができます。

また気分転換にもなるので、おすすめの練習方法です。

練習のコツなどはなく、きき打ちと同じようなイメージでバットを振ればいいかと思います。

壁の前で素振り

壁の前で素振りをすることで、インコースが打ちやすくなります。

必ずバットの芯を内側から出すようになり、ヘッドが遅れてくるようなスイングになるのでおすすめ。

ただし、グリップを体につけすぎるようなスイングになる可能性もあるので、注意して行いたい練習です。

必ずインサイドアウトのスイングができるようになると言われますが、デメリットもあるかなと思います。

【バッティング】インコースの打ち方と体の使い方【注意するポイント3選】

ゆっくり振る

私自身は素振り自体、強く振る必要はないと思います。

実際、プロ野球選手の素振りを見ても、100%の力で素振りをしている選手を見たことがありません。

力を入れて素振りをすることで、力みやヘッドの重さ、遠心力、体の回転を使いづらくなります。

したがって、より力を抜くことで効果的な素振りになります。

「思いっきり素振りをしろ」という指導は、あまりよくありません。

むしろ力を抜いてスイングするコツも教えるべきでしょう。

ちなみに力の加減は、最低限バットを振れるぐらいでも問題ないと思います。

片足

片足素振りを推奨しているサイトもありますが、やめた方が無難です。

まず軸足1本で素振りをするのは、ほぼやめた方がいいです。

なぜなら、インパクの瞬間に軸足は動きます。

つまりインパクトの瞬間は、全て前足に全体重がのります。

したがって、軸足に体重がのった状態でスイングすると、誤ったスイングになる可能性があります。

【野球】バッティングのインパクトの瞬間の注意点を画像・動画付きで解説

ただし、明確な目的があってやるならいいと思います。

また踏み込み足であれば、そこまで問題ありません。

しかし、片足でスイングするのは、体重移動が全くないので間違った癖がつくようなスイングになる可能性が高いです。

【野球】バッティングの素振りの効果・その他の疑問

【野球】バッティングの素振りの効果・その他の疑問

素振りに関するその他の疑問も解説していきます。

  • 筋トレになるのか?・腹筋・体幹・下半身は鍛えられるのか
  • 素振りでマメができる位置
  • 素振りをする際のバットの重さ
  • バット以外で素振りをする方法
  • 素振りの消費カロリーは?
  • 肩・肘が痛い場合は?

筋トレになる?腹筋・体幹・下半身は鍛えるのか?

ゼロではないと思います。

※科学的なエビデンスは全くありません。

ただし、素振りで筋肉を鍛えようとする考え方の方が傲慢だと思います。

むしろ、素振りはスイングの技術を上げるもの。
筋トレは体の総合的な身体能力を上げるもの。

と分ける方がいいと思います。

しっかり分けて、どちらもバランスよく取り組む必要があります。

中途半端にトレーニングするくらいなら、短い時間でもいいので、素振りと筋トレをする方が結果的に効果が出やすいかと思います。

未だに野球に筋トレが必要なとか言ってる方が、よっぽど悪いかと。

野球選手におすすめの筋力トレーニングはこちら

素振りでマメができる位置

素振りをするうえで、どこにマメができるのがいいのか気になる方もいるかもしれません。

これは、全プロ野球選手のマメを調べたデータがないので、答えは出ていません。

とは言え、マメができやすい場所は存在しています。

実際の画像とともに紹介していきます。

素振りでマメができる位置
NEWSポストセブン
素振りでマメができる位置2

いろいろ調べて分かったのは、ボトムハンド(右バッターなら左手)にマメは多くできるようです。

トップハンドは、ボトムハンドに比べると少なめです。

場所は以下のとおり。
※右バッターの左手で解説。

  1. 手のひらの右下の盛り上がっている部分
  2. 手のひらの付け根(人差し指から小指までの付け根)
  3. 上記②は中指・薬指が厚くなりやすい
  4. 人差し指・中指・薬指の第2関節と第3関節(手の付け根)の間
  5. 親指の側面(第1関節~第2関節の間)
  6. 親指の第1関節と第2関節の間(手の甲側)

上記のような場所にマメができる分には問題がないかなと思います。

変な場所にマメができる場合、素振りの仕方に問題がああるのかもしれません。

ただ、あまり神経質になる必要はないかなと思います。
と言うか、調べても正解が分かりませんでした。

参考程度にしてみてください。

以前テレビで、手にマメが全くない選手がいました。

手袋をして、質の高い素振りができれば、少ないスイング数でもいいのかもしれません。

素振りをする際のバットの重さ

まず初めに重いバットを振ってから、通常のバットでスイングをしてもスイングスピードやミート率に変化は見られません。

これは、データとして公開されています。

気になる方はbaseball Geeksのホームページをご覧ください。

※有料会員にならないと見れません。

ネクストバッターサークルで、重いバットで素振りをしてもスイングスピードが上がらない他、むしろ下がる場合もあるとのこと

感覚的には、バットが軽くなったように感じるようです。

ただし、長期的に素振りで振り続けた場合、スイングスピードや、バットコントロールに変化がないのかは分かりません。

現在のところ結論は出ていませんが、筋トレと素振りは分けて考える方がいいのではと思っています。

重いバットで素振りを繰り返すと、スイングのバランスが崩れるのではと思います。

基本的には、いつも使っているバットか軽めのバットで素振りをするのがいいと思います。

バット以外で素振りをする方法

バット以外で素振りをする際のおすすめも紹介します。

  • ノックバット
  • ほうき
  • 鉄パイプ
  • etc

など多くのものが思いつきます。

ここでおすすめなのは、長くて軽いものです。

なぜおすすめかと言うと、回転によって遠心力やヘッドの遅れを感じやすいから。

重いバットや短いバットでは遠心力を感じにくいです。

しかし、長くて軽いバットを振ると、遠心力とヘッド(先端)の重さを感じやすくなります。

このヘッドを感じることで、芯んでとらえて体に巻き付きながら、ヘッドが遅れる感覚が身につきます。

とは言え、これも万人に当てはまる練習ではないので、スペースに余裕のある方は、100均のほうきあたりから試してみてください。

また素振り用のグッズ(カウンタースイングなど)は、結局バッティングの本質や自分にとって有効な練習かを見極めないと効果が期待できません。

グッズを買ったからと言って、バッティングが大幅に向上することは難しいです。

素振りで消費するカロリー

ゴルフでは球を1球打つと1kal消費するようです。

引用 Gridge.info

本当かというような内容ですが、実際このように記載されています。

したがって、素振りも同等程度のカロリーが消費されると考えられます。

100スイングして100kal消費するならダイエットはかんたんと感じますが・・・。

ダイエット効果も期待できるのかもしれません。

肩・肘が痛い場合

私自身もあるのですが、素振りで肩や肘が痛いなら休むべきです。

また、そもそも投げる時に肩や肘が痛いはず。

したがって、投げ方や可動域、怪我などを改善しなければ、症状が改善することはないでしょう。

野球で多い怪我などはピッチャーの肩・肘に多い怪我の種類・対象方法や防止する方法を解説でまとめています。

【まとめ】素振りの効果的なやり方と種類・フォームのコツを紹介

最後にもう一度かんたんにまとめます。

素振りに正解はありません。

したがって、自分に合った素振りの仕方を自分で見つけるしかありません。

その際のコツは以下のとおり。

  • 実践から逆算したフォーム
  • 試合のバッティングフォームと同じにならなくていい
  • 数より質
  • イメージを大切にする
  • 力を抜く

上記に気をつけつつ、以下のような素振りを試していきましょう。

  • 歩きながら素振り
  • ゴルフスイング
  • ダウンスイング
  • 連続素振り・高速
  • 片手素振り
  • 逆打席
  • 壁の前で素振り
  • ゆっくり振る
  • 片足

上記を試しつつ、自分のバッティングフォームをかためていきましょう。

自分のフォームを確認する方法は野球のスイング軌道・スピード測定解析アプリ5選【本気の人だけ見てください】でまとめています。

バッティングに関する考え方や、コツは以下でまとめています。

【バッティング上達の道しるべ】

①まずはフォームチェック:野球のスイング軌道・スピード測定解析アプリ5選【本気の人だけ見てください】

②構えの基本:バッティング際の構え方【振りやすいなら何でもOK・試行錯誤するべし】

③スイング軌道:【野球】バッティングにおける理想のスイング軌道とは?答えは一つです

④体重移動:バッティングの際の体重移動のポイント4選・突っ込む原因とは

⑤インパクとの形:【野球】バッティングのインパクトの瞬間の注意点を画像・動画付きで解説

⑥フォロースルー:バッティングのフォロースルーを大きくする方法3選と注意点

⑦上達はモノマネから:プロ野球選手のバッティングフォームの連続写真一覧・スロー動画

⑧タイミング:バッティングのタイミングを合わせるコツと練習方法

⑨練習方法:バッティングが上達する練習方法6選【練習方法より考え方が大切】

⑩まとめ:【完全保存版】バッティングの基本とコツ20選【この記事で全て解決】

-打撃