【野球用語】守備妨害とは?ポジションごとの事例やペナルティを解説

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【野球用語】守備妨害とは?ポジションごとの事例やペナルティを解説

2023年3月に開催され、劇的な日本の優勝で幕を閉じたWBC2023。実際に日本代表の活躍を現地やテレビで観戦して野球に興味を持ち始めたという方も多いのではないでしょうか。

2月から各球団がキャンプインし初めていよいよシーズンが始まろうとしています。今回はそんな最近野球に興味を持ち始めた方向けに野球用語の一つである守備妨害についてその意味や事例などについて迫っていきたいと思います。

守備妨害とは

まず守備妨害とは、ひとことでいうと攻撃側が守備側のプレイヤーを邪魔する行為のことを指します。その中にも打者の妨害や走者の妨害などがあります。

守備妨害時のペナルティについて

上記のような守備妨害をした場合、攻撃側のチームにはどのようなペナルティが与えられるのでしょうか。原則として、守備妨害発生したときはアウトにならずに塁上に残る走者は妨害が発生した時点ですでに占有していたと審判員が判断した塁まで戻されます。ただ、打者走者がまだ一塁に達しないうちに起こった守備妨害の時はすべての走者は投球当時に占有していた塁まで戻されます。

ポジションごとの守備妨害について

続いて、各ポジションごとの守備妨害のケースについてみていきます。

キャッチャーに対する妨害

守備妨害の中で最も多く見るケースがキャッチャーへの妨害です。キャッチャーへの妨害で打者がアウトになるケースについて公認野球規則では次のように記載されています。

「打者がバッターボックスの外に出るかあるいはなんらかの動作によって、本塁での捕手のプレイ及び捕手の守備または送球を妨害した場合。」

よく見られるシーンとしては、送りバントやスクイズをする際に打者が捕手の守備を妨害したとして打者がアウトになるケースも少なくありません。

一塁手に対する妨害

一塁手に対する守備妨害で打者がアウトになるケースとして定められているのは、「一塁に対する守備が行われているとき、本塁一塁間の後半を走るに際して、打者がスリーフットラインの外側またはファウルラインの内側を走って、一塁への送球を捕えようとする野手の動作を妨げたと審判員が認めた場合。」と記載されています。

これは例えば、打った打球を捕手が処理し、一塁に投げた際に打者がファウルラインの内側を走っていてその背中に送球が当たってしまうということが稀に見受けられます。

走者の守備妨害

打者以外にも走者が守備妨害に問われるケースも存在します。これは、打者が放った打球が塁間を走るランナーにあたった時なども適用され、走者は守備妨害をしたとしてアウトになります。

守備妨害の事例

上記のような守備妨害の事例を紹介します。

2014年7月23日のオリックス対日本ハムファイターズ戦で9回表、一死一塁で西川遥輝が三振を喫した際に一塁ランナーの谷口雄也が盗塁を試みていました。オリックスの捕手、伊藤光が送球したところ、三振した西川の振り上げていたバットに送球が直撃して本塁上に落下しました。これは、すでにアウトになった打者が走者に対する送球を妨害したとして盗塁していた谷口雄也もアウトが宣告されて試合が終了しました。

最後に

今回は野球用語の一つである守備妨害について、その意味や課せられるペナルティ、ポジションごとの事例などについて迫っていきました、守備妨害は試合に出ている選手だけでなく、審判員や観衆に対しても宣告されます。観客席から身を乗り出してファウルボール等を捕球しようとして妨害になってしまうケースはまれに話題になりますので自分が応援しているチームに迷惑をかけないためにも観戦する際のマナーやルールには気を付けてプロ野球を楽しんでいきましょう。

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