WBC 2023本戦には惜しくも出場ならず…スペインの野球レベルは?

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WBC 2023本戦には惜しくも出場ならず…スペインの野球レベルは?

劇的な日本の優勝で幕を閉じたWBC2023。決勝戦でアメリカ代表チームを破る姿は多くの人に勇気と感動を与えたことかと思います。今回のWBCを通して日本だけでなくアメリカやメキシコの強豪チームや日本と戦ったチェコ代表など各国の代表チームにも興味を持った方も多いのではないでしょうか。

今回は惜しくも本戦には出場がかなわなかったスペインについてその野球レベルに迫っていきたいと思います。

スペインの野球について

まずスペイン 野球の強さについてですが、国際大会での成績をポイント化した指標であるWBSC世界ランキングでは2023年10月時点で22位につけています。

そんなスペインの野球文化ですが、もちろんイメージ通りサッカーが国内でも発展している競技の一つですが国内の野球リーグも構えており文化としてはもちろん根付いています。スペインの国内リーグはディビシオン・デ・オノール・ベイスボルといって1944年に開始された歴史のある国内リーグです。1リーグ制で行われており、この1部リーグとプリメーラ・ディビシオンAという2部リーグもあります。

スペインでの野球人気も国際大会などを通じて上がっており、ベースボールもしくはソフトボールの選手として登録されたライセンスの数はこの10年間で2~3倍になったといいます。このようにスペイン 野球は古くからの歴史もあって選手の数やファンの数も年々増えてきている現状だということがわかります。

スペイン代表チームについて

続いて、スペイン代表チームのこれまでの活躍やその強さについてみていきたいと思います。スペイン代表チームはWBC本戦にはこれまで1度しか出場したことがないですが、オリンピックやワールドカップ、欧州選手権などでは多くの功績を残しています。

欧州選手権では第1回大会で準優勝、その翌年の大会では優勝を果たしています。

しかし、その後は最高成績が3位であることから欧州内では今回のWBCでも本戦に出場していたオランダとイタリアに次いで3番目の強さを誇っていることがうかがえます。

スペイン代表チームはベネズエラやキューバといった中南米出身の選手も多く、メジャーリーグの下部組織であるマイナーリーグでプレーしている選手も多くいます。

そのような背景もあり、オリンピックでは1992年の大会で8位を記録し、ワールドカップでは強豪ひしめく中で最高12位を記録しました。また、初めてWBCの本戦に出場した2013年の大会ではドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラがいるグループで全敗を喫してしまい惜しくも1次ラウンド突破とはなりませんでした。ただ、確実に世界の強豪相手に戦える力をつけているといえます。

WBC2023でのスペインの成績について

惜しくも予選敗退となったWBC2023でのスペインの成績に迫っていきたいと思います。スペインは本戦に進むためにドイツで行われた予選に参加しました。スペインの予選A組にはドイツやチェコ、フランス、イギリス、南アフリカが名を連ねました。スペインは爆発的な攻撃力で南アフリカとチェコに勝利するという好調な滑り出しをみせますが、その後イギリス相手にサヨナラ負けを喫してしまいます。そして最後、勝てば本戦出場というチェコとの再戦で惜しくも3対1で敗れてしまい本戦出場は逃す形となりました。

しかしながら、予選の4試合平均で9点を叩き出すなど各国に代表チームの強さを示しました。

最後に

今回はWBC2023では惜しくも予選敗退となってしまったスペイン 野球の強さについて、過去の国際大会での成績も踏まえてみていきました。古くからの歴史もあり、国内での人気も高めているスペイン 野球は今後まだまだ発展していく余地があるのではないかと感じました。次回の国際大会でのスペインの活躍に注目していきましょう。

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