- アンリトンルールで有名なルールが知りたい
- アンリトンルールがくだらないと言われるけど理由は?
このような疑問を解決します。
本記事を読むことによって、アンリトンルールとは、いったい何なのか。
歴史や理由、「そんなことまでアンリトンルールなの?」といった事実を紹介します。
この記事では、多くの事例を挙げて書かれざるルールの起源と発展について、また長い年月の間にどのように適用され、どのようなルール違反があったかも合わせて紹介します。
それでは、本題に入りましょう。
アンリトンルール(Unwritten Rules)とは
ルールブックに書かれていないけど、守らなければいけないルールのことです。
非公式ルールのことですね。不文律、紳士協定と呼ばれたりします
野球選手なら知っていて当然、といった考え方もあるようです。
このルールは「点差が離れているとき盗塁をしてはいけない」といった、分かりやすものだけでなく「ゴロでも一塁に全力疾走しろ」といった小学生でも分かるようなルールも含まれています。
※実際、過去のMLBのエピソードで、味方選手がチームメイトに謝罪したケースもあるようです。
ルールブックにのっていない野球の習慣は、良くも悪くもアンリトンルールということです。
小さなことまで含まれているわけで、私が読んだメジャーリーグの書かれざるルールには、約140ものアンリトンルールが紹介されています。
140ぐらいありますが、今は採用されていないと思うルールもあります。
時代と共に変わるのもアンリトンルールです。
有名なアンリトンルール8選
ここからは有名なアンリトンルールについて、詳しく見ていきましょう。
メジャー編
- 大差がついた試合で勝っているチームは、ボールカウント3-0から打ちにいってはならない
- 大差がついた試合で勝っているチームは、盗塁をしてはならない
- ノーヒットノーランや完全試合が継続中に、バントヒットを狙ってはならない
- ピッチャーはバッターに当てても謝ってはならない
- ピッチャーが打者をおさえた時、派手なガッツポーズをしてはならない
- 打者がホームランを打った時、塁間をゆっくり走ってはならない
- 打者がホームランを打った時、派手なガッツポーズ(バット投げ)をしてはならない
- 連続本塁打の直後は初球を打ってはならない
ここら辺は誰でも知っているようなルールで、基本的なアンリトンルールと言えそうです。
日本編
私がリサーチした情報です。
もっといろいろあるかもしれませんが、主なところです。
- 大差がついた試合で勝っているチームは、盗塁をしてはならない
- 大差がついた試合でピッチャーが打者の時、三振しなくてはならない
- 引退試合の時、引退する打者にストレート勝負をしなくてはならない
- 引退試合の時、引退するピッチャーから三振しなければならない
基本的には、メジャーと同じですが違う部分もあります。
引退試合のアンリトンルールは、メジャーではそもそも引退試合の概念がないので、日本独自のルールと言えそうです。いつから始まったのか気になりますね。
アンリトンルールの考え方
アンリトンルールとは、一言で言えば「野球と野球関係者すべてをリスペクト(尊敬)せよ」ということになります。
「プロとして自分がされたくないことはするな」
違反すれば互いに気持ちよくプレーできず、必要以上の悪い感情を抱いてしまう。
これを解消するために、「一定の報復が必要であり当事者も報復を受け入れると、平常時のプレーに戻れる」という考えの元、アンリトンルールが成り立っています。
現代では行き過ぎている、と感じる人が多いです。
リスペクト(尊敬)という言葉の価値観が、国や選手によって違うのでしばしば問題になります。
アンリトンルールの解釈の違い
アメリカと日本、その他の国によってアンリトンルールに対する考え方も違います。
全ての野球関係者に尊敬(リスペクト)が必要と言いましたが、国によって価値観はさまざまです。
点差が離れているとき
・メジャーでは、手を抜くのが相手を尊敬(リスペクト)
・日本では、手を抜かず全力でプレーするのが相手を尊敬(リスペクト)
となっています。
また
大量リードの時に盗塁をしてはいけないとあります。
大量リードとは一体何点なのか、昔は5、6点が大量リードだったがホームランの増加で近年は、大量リードとは言えなくなっている。
現在は、このような時に盗塁をしても問題がないとされそうです。
ただ日本人の価値観からすれば、国際試合なら点差に関係なく盗塁したいと思うはず。
国際試合も多くなってきたので、国ごとに解釈が違うので、ルール変更が必要になってきています。
※公式ルール、アンリトンルール共に
なぜアンリトンルールがあるのか?
野球の一つ一つのプレーは、お互い(チームや選手)の一定の行動規範や信頼関係、約束事があるから成り立っています。
例えば、投手とバッターの間には、「バッターが構えたら投手がボールを投げる」といった、お互いの暗黙の了解と信頼関係があります。
細かくルールを決めろと言うのも、おかしな話ですよね。
それが野球の良さであり、悪さでもあります。
そのルールが試合だけでなくダッグアウト、クラブハウス、記者席、客席まで独自の規範が存在しています。
野球のアンリトンルールと言われると、「意味がない」「くだらない」と思う方も多いと思いますが、一定の行動規範や信頼関係によって成り立っているスポーツともいえます。
いつからアンリトンルールがあるのか?
もともと全ての野球のルールは、アンリトンルールだった。
野球の根底にある習慣や協定の多くは、書かれざるルールとして始まったものが、後に公式規則として採用されたものです。
公式ルールを制定し、制定できなかったものがアンリトンルールと呼ばれるようになりました。
アンリトンルールは紳士協定と呼ばれるように、公に認められていないが公式ルールより尊重される時があります。
アンリトンルールを破るとどうなるのか
野球のやり方で仕返しされます。
公式ルールにのっていないルール違反なので、公式のペナルティーを与えることができません。そのためデッドボールやバット投げで報復するといった方法になります。
見方によって幼稚となりますし、野球のプレーなので問題無いともなります。
このあたりが何とも、アメリカのルールという気がします。
アンリトンルールが無くなると
「アンリトンルールはくだらない」
「無くなればいいのに」
といった意見も多くありますが、エンターテイメントの側面もあります。
例えば、大量リードの場面で盗塁をします。
当然、次の打席でデットボールを受けるわけですが、そこで両チーム入り乱れての乱闘が起こります。
この状況になった時、不謹慎ですがわくわくしませんか?
乱闘を外から見るのって、ちょっと楽しいです。
珍プレー好プレーの乱闘編は、楽しいですよね。
※選手には申し訳ないですが
アンリトンルールが無くなったら、予想外のハプニングが無くなってしまうわけで、見ている方としてはつまらないかも。
全てを明確なルールで決めてしまうと、野球の面白さを減らしてしまうのでは。
この意見が、正しいかどうかではなく人間がプレーしている以上、いろいろな事が起こるということです。それが野球の魅力の一部でもあると思っています。
※頭部へのピンボールなどは、絶対ダメです。
アンリトンルールの対象
- 選手
- 監督
- 審判
- 公式記録員
- ファン
- メディア
- その他
対象が監督、審判、選手だけと思いきや、見ているわれわれファンにもアンリトンルールがあります。
一部だけ紹介します。
ファンのアンリトンルール
例
「グラウンドに物は投げるな」 相手チームのホームランボール以外は
ジョークなのか本気なのか分かりませんが、こんな感じのアンリトンルールも何個かあります。
公式記録員のアンリトンルール
例
公式記録員は、例えわずかな可能性でもノーヒットノーランを記録しそうな試合で最初の判定をするときには、それが明らかにヒットであることを確信したうえで行うこと。
「3回ではヒットになったものが、なぜ9回ではエラーになるのか」と疑問を投げかけています。確かに試合展開によって、記録が変わるというのはなんとなく理解できますね。
【まとめ】アンリトンルール
アンリトンルールはくだらないと思う気持ちもありますが、人間がプレー、個々の価値観の違いで白か黒で決めるのは危険です。
白黒はっきりさせてしまうと、野球の面白さが半減してしまうといっても過言ではありません。
ただ行き過ぎたものについては、変更する必要があります。
冒頭の増田選手が投げた場面でも、日本人の中でも意見が割れました。
何が尊敬(リスペクト)なのかは、人や国によって変わるので難しい問題です。
個人的に難しい問題だなと思っています。
ちなみに本記事で紹介した内容はメジャーリーグの書かれざるルールの要約です。
安いので気になった方はぜひ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
野球を楽しむ際の、参考にしてもらえればと思います。
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