スポーツプロの世界では「〇〇から移籍してきた選手」や「××への移籍が決定!」など移籍という言葉を耳にすることがありますよね。一方で、プロ野球界では「〇〇のチームがよくトレードする」「××をトレードするなんて考えられない!」なんて言葉が出るほど、プロ野球ではトレードがよく行われているのです。スポーツベッティングをするときに様々な情報を見ることがベッティングの面白さを引き上げるように、野球観戦をするときにルールや用語、選手の情報を知っているとより楽しく野球を見ることができるでしょう。そこでこの記事では、トレードと移籍の違いやトレード後に活躍した選手を紹介していきます。
トレードと移籍の違い
野球が盛んな日本では、プロ野球がとても人気があり、多くのファンを誇っています。しかし、野球のルールは知っていてもプロ野球のトレードと移籍の違いがわからない人も多いことでしょう。
トレードとは
トレードとは、2つ以上の球団間で合意のもとに選手を交換または譲渡する行為のことです。プロ野球のトレードは、選手の意志とは関係なく、球団同士が交渉してお互いの戦力を補強する目的で行われます。特定条件を満たすベテラン選手などはトレード拒否権がある場合もあります。プロ野球のトレードは以下の形式がほとんどです。
- 交換トレード:戦力面で同等な価値を持つ選手同士の交換
- 金銭トレード:金銭を支払って選手を入れる
- 複数選手のトレード:複数の選手を含めた交換
- 三角トレード:3球団間での交換
移籍とは
移籍とは、プロ野球界にかかわらずさまざまなスポーツの世界で行われています。選手がある球団から別の球団へ移動する行為で、行為自体はトレードとあまり変わりありません。しかし、選手が自ら移籍先を選んだり、自由に他の球団と契約したりすることができるのです。プロ野球の移籍方法は以下のパターンがあります。
- FA移籍:FAとは、フリーエージェント(free agent)の略称で選手が移籍先を自由に選んであらゆる球団と選手契約ができること
- ポスティング移籍:日本のプロ野球選手がメジャーリーグなど海外リーグに移籍すること
- 戦力外通告後の移籍:球団から戦力外通告を受けた選手が新たな球団と契約して移動すること
トレード後に大活躍した選手
プロ野球でトレード後に大活躍した選手がいます。トレードをきっかけに新天地で活躍の場を広げたとして有名です。
野田浩司選手
現在は野球評論家として活躍する野田浩司選手。1992年に阪神タイガースから松永浩美選手との1対1の交換トレードでオリックスへ移籍します。突然のトレード通告にショックを受けたそうですが、1995年と1996年にオリックスがリーグ優勝を果たし、日本一に輝きました。トレード後はエース級の活躍を見せ、オリックスの中心選手となりました。
糸井嘉男選手
糸井嘉男選手といえば、持ち前の身体能力を活かし、4年連続で打率3割と大活躍をみせていました。しかし、2013年に2対3の複数トレードで北海道日本ハムファイターズからオリックスへのトレードが発表されます。プロ野球界では激震が走り、電撃トレードとなりました。
しかし、トレード後も勢いは増し、複数回にわたりゴールデングラブ賞を受賞しオリックスの顔となる選手です!
金城龍彦選手
金城龍彦選手は、横浜DeNAベイスターズの顔として長年活躍し、2000年に新人王を獲得しています。しかし、2014年に読売ジャイアンツへのトレードが発表され、バックアップメンバーとして加入しました。トレード後は、代打として43試合に出場したり、好成績を残したりなどベテランとしての経験を生かしてチームに貢献されました。
中田翔選手
甲子園時代から怪物と呼ばれた中田翔選手。ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズへ入団し、多くの活躍をみせチームに欠かせない主力です。しかし、同僚に対しての暴力行為により1、2軍の全試合出場停止となってしまいます。その後、読売ジャイアンツへトレードが発表され大きな話題となりました。トレード後は、不祥事を乗り越え勝負強い打撃で巨人の打線を支えました。
最後に
プロ野球のトレードは、チームに即戦力として貢献してもらうことを目的とするだけでなく、新しい環境でプレーすることで選手の新たな魅力やパワーを発揮するきっかけとなることも多くあります。チームの主力となる選手のトレード発表は球団の今後を大きく左右する出来事で多くのファンが注目しています。とはいえ、トレード先で選手がどんな活躍を見せてくれるのかも楽しみです!今後もプロ野球界の動向に注目していきましょう。