- 野球のティーバッティングがうまくできません
- バッティング練習のティバッティングのコツが知りたい
- ティーバッティングの効果は?
このような疑問を解決します。
ティーバッティングは、バッティングの基本と言われる練習方法ですが、やり方を間違えると効果がないばかりか、下手になる可能性やケガのリスクもあります。
本記事では、一般的なネットサイトで紹介していないティーバッティングのコツ、注意点、ティーバッティングの種類などが分かります。
また、投げ手のコツなども紹介していきます。
それでは、本題に入ります。
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野球のティーバッティングとは
一般的にティーバッティングとは、バッターのミートポイントに向けて斜めからボールを投げ(下投げ)、バッターがそのボールを打つ練習方法です。
また、専用の台にボールをおいて、ゴルフのように止まったボールを打つ方法もあります。
どちらもバッティングの上達には効果的な練習と言われますが、近年では止まったボールを打つ置きティの方が効果が高いと言われています。
それでは、効果や具体的なやり方について、詳しく解説していきます。
野球のティーバッティングの効果
ティーバッティングには、以下のような効果があります。
- 狭いスペースで効率よくボールを打つことができる
- バリエーションが豊富でマンネリ化防止になる
- 芯で打つ感覚が身につく
- バッティングフォームを固めることができる
- バッティングの癖を直すことができる
深堀していきます。
狭いスペースで効率よくボールを打つことができる
バットとボール、ネットがあればできるので狭いスペースでもバッティング練習をすることができます。
極端に言えば、家の中や庭でも行うことができます。
人数が少なくてもできる練習で、専用のT台を買えば、1人でもできます。
効率よくバッティングを上達することができます。
バリエーションが豊富でマンネリ化防止になる
後程紹介しますが、ティーバッティングにはさまざまなやり方があり、マンネリ化の防止になります。
来た球を繰り返し打つだけでは飽きてしまいます。
しかし、ティーバッティングにはさまざまなやり方があるので、マンネリ化を防止することができます。
特に飽きやすい子供におすすめ。
芯で打つ感覚が身につく
フリーバッティングや試合だけですと、芯に当たる感覚をつかむのが遅くなります。
初めのうちは空振りばかりで、練習がつまらないという可能性も。
そんな時は、ティーバッティングで芯に当たる感覚をつかむことで上達が早くなります。
ですので、初めのうちはティーバッティングを多めに行い、芯に当たる確率を上げていきましょう。
バッティングフォームを固めることができる
上記と同じような内容ですが、自分のバッティングフォームを固めることができます。
意識していることを繰り返し行うことで、フォームやスイングの再現性が高まりバッティングが上達するでしょう。
バッティングの癖を直すことができる
動画やアプリなどで、バッティングフォームを確認することで、かんたんに自分の癖を知ることができます。
そこから癖を直すこともできます。
バッティングセンターや日々の練習で癖を直そうと思ってもなかなか、見つけるのが大変です。
しかし、ティーバッティングなら同じボールを繰り返し打つので、自分の癖を見つけやすくなります。
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野球のティーバッティングのポイント
私自身、さまざまな方法でティーバッティングを行ってきましたが、以下の点に注意して行ってください。
- 打球角度
- 種類より本質が大切
分かりづらいので、詳しく解説します。
打球角度
ティーバッティングにおいては、打球角度が低い選手が多くいます。
多くのバッターを見てきましたが、打てる選手は打球角度が高くなっています。
ネットとの距離によりますが、バッターの顔あたりにボールを飛ばすイメージでもいいと思います。
あまりにも振り上げすぎもよくないので、適度な打球角度です。
スイング軌道とのバランスもありますが、ゴロを打つ練習をするならフライを打つ練習もしましょう。
意外とホームランを打てたりもします。
ティーバッティングで、足元ばかりにボールが飛んでいる場合は注意してください。
種類より本質が大切
後程、ティーバッティングの方法を紹介しますが、バッティングの本質が分からなければ、どんな練習を行っても上達しません。
そもそもティーバッティングには多くの方法がありますが、正面から投げるティーバッティングだけでもいいかと思っています。
なぜなら、多くの種類をやれば、バッティングが上達すると勘違いしてしまうからです。
打てる選手はどんな練習をしてもうまくいきます。
ですが、打てない選手はバッティング練習の方法が悪いのではなく、バッティングの考え方や体の使い方を間違えているのだと思います。
したがって、方法より体の使い方や考え方を学ぶべきです。
話がそれそうなので、以下の記事でバッティングについては網羅的にまとめています。
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野球のティーバッティングが効果のない練習と言われる理由
一部ティーバッティングが効果のない練習と言われる場合もあります。
この理由は、斜めからボールをを打つからです。
試合のバッティングで斜めからボールが来ることは、絶対にないですよね。
また、投げ手のボールにばらつきがあったり、投げ手にボールが当たる可能性もあります。
なので、斜めからのボールを打つティーバッティングは意味がないという方もいます。
したがって、できることなら、実践に近い正面から行うティーバッティングがおすすめです。
それができないなら、置きティの方が効果的な練習と個人的には思います。
アメリカでは、斜めからトスをするティーバッティングは行わないようです。
とは言え、やり方に気をつければ斜めからのティーバッティングでも、ある程度の効果が期待できます。
具体的な方法は後程。
野球のティーバッティングの投げる位置・投げ手のポイント
バリエーションにも関係してきますが、ティーバッティングの場合、さまざまな位置からボールを投げてバッターが打つことができます。
ここでは、投げ手の注意点を中心に解説します。
- バッターのポイント
- 投げ手のコツ
- 投げ手の位置
バッターのポイント
まず実際に打つ前にバッターが、ミートポイントにバットを差し出しましょう。
※バットは振らない
投げ手にバットを振らずにミートポイントやストライクゾーンを示します。
その結果、打ちやすいボールが来ます。
また、いきなり打つとネットに入らなかったり、投げ手の方にボールが飛ぶ場合もあるので、一度バットを振らずにボールを確認しましょう。
投げ手のコツ
投げ手のコツは、優しくバッターのミートポイント(ストライクゾーン)にボールを差し出すイメージがいいかと思います。
手首だけで投げるのではなく、腕全体を使って、バッターがタイミングをとりやすいように投げてあげましょう。
また投げるボールについて、理想は山なりです。
ただし、山なりのボールでコントロールよく投げるのは難しいです。
ですので、ライナー性(適度)のボールでも問題ありません。
座って投げても立って投げても構いませんが、立って投げた方がバッターはタイミングがとりやすくなります。
恐怖心がある場合
ボールが飛んでくると怖いと思うと、コントロールが乱れバッターが打ちづらいボールになります。
初めのうちは怖いですが、バッターの打てるボールをしっかり投げてあげましょう。
バッターの打てるボールを投げれば、自分の方にボールが飛んでくることはありません。
また、バッターに近い方がボールのコントロールはよくなるので、自分に当たるリスクが下がりバッターの練習にもなります。
ただし、投げ手もある程度の慣れが必要です。
タイミングがとりづらかったり、ボールがばらつくなら、投げるのをやめて置きティ(T台)を利用した方がいいでしょう。
投げ手の位置も解説します。
正面
正面から投げるティーバッティングが一番おすすめです。
なぜなら、実際のバッティングに近いから。
実際の試合に近く、正面からトスされることで、タイミングやポイントがつかみやすくなります。
したがって、できることなら正面から行うティーバッティングが最もおすすめです。
ですが、投げ手が危険なうえ、丈夫なネットがないとできないと思います。
斜め
最もオーソドックスなティーバッティングのやり方です。
基本的には、バッターに対して45度くらいの位置で投げるのがおすすめ。
距離は上記ぐらいがいいと思います。
よくあるのが怖がって、真横に近くなったり、投げた後に横によけたりすることです。
しっかりバッターの打てるポイントにボールを投げれば、投げ手に当たることはありません。
中途半端な位置で投げるとバッターの練習にならない他、かえって自分の方にボールが来る原因になります。
初めのうちは、怖いかもしれませんが、斜め45度あたりからボールを投げるようにしましょう。
真横
初心者には向きませんが、ティーバッティングのバリエーションとして真横から打つ方法があります。
投げ手は真横にいるので安全ですが、トスに慣れていないとバッターの打ちづらいボールばかりになっています。
トスに慣れてきたら、行ってみましょう。
バッター目線の効果などは後程解説します。
後ろ
後ろから投げる方法も、ティーバッティングのバリエーションの一つとしてあります。
こちらもトスに慣れてきたら、行ってみましょう。
ティーバッティングの種類(メニュー)
ここからは、具体的なティーバッティングの種類を解説していきます。
ちなみに紹介する順番におすすめとなっているので、できる方法から試してみてください。
- 正面
- 置きティ
- 基本(斜め)
- ワンバン
- ロングティ
- 持ち手を反対にする
- 斜め(反対方向)
- 反対打席
- 真横
- 後ろ
- 歩きながら
- 連続
①正面
先ほども紹介したとおり、試合のバッティングに一番近い練習方法です。
したがって、できることなら正面からのティーバッティングをしましょう。
投げ手もボールをコントロールしやすいので、コースごとの練習をする際もおすすめ。
投げ手が暴投しても、見逃せばボールを見逃す感覚も身につきます。
これなら、流す感覚、引っ張る感覚、飛ばす感覚など試合に近い状況でつかむことができます。
最もおすすめのティーバッティングです。
②置きティ
正面からのティーバッティングができないなら、専用の台にボールを置いて行う置きティがおすすめ。
置きティなら止まったボールを打つことで、より自分のスイングに集中することができます。
例えば、打った時にボールが上がりすぎていれば、もう少し低い打球にする、打球が上がらなければもう少し上げるなど微調整をすることができます。
自分のミートポイントにボールを置くことで、ミートポイントの確認もできます。
また広いスペースがあれば、純粋な打球の飛距離を測ることもできます。
一番言い訳のできない練習方法で、自分の実力が分かる練習方法です。
③基本(斜め)
2人以上いるなら、斜めから投げるティーバッティングが基本になると思います。
斜めからボールが来るので、バッターは慣れが必要です。
むしろ、初めのうちは全く当たらないこともあります。
その場合は、置きティで打ってみるのがおすすめ。
置きティなら、空振りしている理由が分かります。
ボールの下を振っているのか、ボールの上を振っているのかなどは斜めからのティーバッティングでは分かりません。
できることなら置きティをしましょう。
また斜めからのティーバッティングで注意したいのが体の向きです。
慣れていないと、徐々にバッターが投げ手の方を向いていきます。
そうなると、全てのボールを引っ張っていることになります。また投げ手にボールが当たる可能性もあります。
したがって、体の向きがずれてきたら、投げ手が指摘して修正してあげましょう。
④ワンバン
ワンバンさせてから打つティーバッティングの方法もあります。
こちらは、ワンバンさせることで、タイミングがずれた場合でもミートできるようなスイングを作ります。
投げ手にも力量が必要ですが、変化球などにうまくタイミングが合わせられない方は、試してみてください。
⑤ロングティ
ロングティもおすすめのティーバッティングの一つです。
その名のとおり、遠くに飛ばすことを目的とするティーバッティングです。
ロングティーは、飛距離を自分で確認しながらティーバッティングを行います。
ボールが飛んだスイングと飛ばなかったスイング、ミスしたスイングを自分で比較することにより、効率よくバッティングを上達します。
特に飛ばすことが苦手な人は、飛距離から逃げがち。
バッティングを上達させたいなら、飛距離を伸ばすことは必須。
その際にロングティーは自分の目で可視化されます。
そこから飛ばすスイングを身につけることができるので、積極的に取り入れていきましょう。
狭いスペースしかない場合は、打球速度などを測りながらティーバッティングをするのがおすすめ。
打球速度を測る機器は野球のスイング軌道・スピード測定解析アプリ5選【本気の人だけ見てください】でまとめています。
⑥持ち手を反対にする
持ち手を反対にすることで、手首を早く返すことを防ぎます。
バットを持つ際に右バッターなら右手を下、左手を上にします。
インパクト前に手首を返してしまう選手に効果的な練習方法です。
また、手首をこねていると感じる場合に、試してみましょう。
⑦斜め(反対方向)
投げ手がバッターの背中方向から投げるティーバッティングです。
背中方向(右打ちなら3塁方向)からトスすることで、反対方向に打つ感覚や開きを抑える場合に有効な練習方法です。
投げ手のテクニックが必要ですが、逆方向にうまく打てなくて悩んでいる場合は試してみてください。
バッター、投げ手ともにテクニックがいる練習方法なので、行う場合は十分に注意してください。
⑧反対打席
バッティングは、片方の筋肉や神経しか使わないので、体のバランスが悪くなります。
それを解消するために、反対打席でティーバッティングを行います。
反対打席でバットを振ることで、体のバランスが良くなるほか、新たな発見が見つかることもあります。
例えば、「左で気づいたことを右で試してみよう」見たいなことが可能です。
また、スイッチヒッターになる可能性や、怪我をした場合の暇つぶし、マンネリ化防止など、計り知れないメリットが多くあります。
なので、ティーバッティングをする機会が多い方は、利き手で100スイングしたら反対で20スイングぐらいしてみるのがおすすめ。
⑨後ろ
投げ手がバッターの後ろ(捕手より)からトスするティーバッティングの方法です。
これは、体重移動が覚えられるので効果的です。
特に後ろに重心が残りすぎている方におすすめ。
後ろに体の重心が残りすぎている方は、強制的に前足に体重がのります。
したがって、適切な体重移動を身につけることができます。
⑩歩きながら
歩きながらティーバッティングを行う方法があります。
歩きながらティーバッティングを行うことで、体重移動やリズムをとりやすくなります。
とは言え、バリエーションの一つぐらいでいいかと思います。
実際、これをしたからと言って、バッティングに必要な体重移動が分かるとはそこまで感じません。
どちらかと言うと、マンネリ防止やリフレッシュしたい時におすすめの練習方法です。
⑪真横
投げ手が真横から投げる、ティーバッティングの方法もあります。
これは、効果があるのか、かなり疑問な練習方法です。
変化球や内角のボールを打つためのおすすめの練習方法と言われますが、それなら横からトスをせず正面や斜めでもいいはずです。
したがって、あえてやるティーバッティングの方法ではありません。
ティーバッティングに飽きた際、気分転換に実施するぐらいの感覚でいいかと思います。
⑫連続
連続で行うティーバッティングについては、野球選手の中でも賛否が分かれます。
連続で行うと、筋力がつく、キレが出る、スイングスピードが上がるといった意見があります。
一方、下半身を使えなくなる、体が回転しなくなる、手打ちになる、体重移動が全くないなどデメリットも多くあります。
昔テレビで見た情報ですと、アメリカ人から見るとクレイジーな練習なようです。
むしろ、アメリカ人がこの練習をしているのを見たことがないです。
個人的にもこちらの意見に賛成で、変な癖がつくのでやめた方がいいかなと思います。
プロ野球選手も実施している練習方法なので、それでもやりたい方はデメリットを理解して行う必要があります。
⑬バランスボールに乗って行う
バランスボールなど機器を使って、ティーバッティングを行う方法もあります。
不安定な状態でティーバッティングを行うことで、体幹を鍛えたり、バッティングのバランスを整える効果があるようです。
体重移動がなくなり、体も回転しなくなり、こねやすくなるのでデメリットも多くありそうです。
私自身、効果があるかと言われると疑問です。
しかし、明確な目的があって実施しているなら問題ないと思います。
他
他にもティーバッティングには多くのバリエーションがあります。
自分なりのティーバッティングのやり方を見つけることも大切です。
とは言え、バッティングの基本的なことを理解できていないと、種類を増やしたところで上達はしません。
したがって、まずはここで紹介した上位3つの練習方法を積み上げていきましょう。
【まとめ】野球のティーバッティングのコツ・種類・効果
野球のティーバッティングについて網羅的に解説してきました。
ティーバッティングは、バッティングが上達するためのおすすめ練習方法です。
おすすめのティーバッティングは、正面から行うティーバッティングです。
正面から行えない場合は、バッティングの基本に注意しながらできるティーバッティングをしていきましょう。
本記事を参考にいろいろなティーバッティングを試してみてください。
本記事の内容を実践することで、バッティングが上達していきますよ。
【バッティング上達の道しるべ】
①まずはフォームチェック:野球のスイング軌道・スピード測定解析アプリ5選【本気の人だけ見てください】
②構えの基本:バッティング際の構え方【振りやすいなら何でもOK・試行錯誤するべし】
③スイング軌道:【野球】バッティングにおける理想のスイング軌道とは?答えは一つです
④体重移動:バッティングの際の体重移動のポイント4選・突っ込む原因とは
⑤インパクとの形:【野球】バッティングのインパクトの瞬間の注意点を画像・動画付きで解説
⑥フォロースルー:バッティングのフォロースルーを大きくする方法3選と注意点
⑦上達はモノマネから:プロ野球選手のバッティングフォームの連続写真一覧・スロー動画
⑧タイミング:バッティングのタイミングを合わせるコツと練習方法