- プロ野球やメジャーリーグで投げていた両投げ投手が知りたい
- 両投げを目指したいけど、おすすめの練習方法が知りたい
- うまくなるのに、どのくらい時間が、かかるか知りたい
- 両投げに関するルールは?
- 両投げのメリット、デメリットが知りたい
このような疑問を解決します。
記事の内容
- メジャーリーグの両投げ投手、NPBでの両投げ投手を紹介
- 両投げに関するプロ野球のルール
- 両投げのメリット、デメリット
- 両投げの練習方法
以上をそれぞれ解説します。
この記事を書いている私も、本来右投げで左でも投げることができます。
遠投ですと、右が90メートルぐらい、左が60メートルぐらい投げれます。
ちょっとだけ、野球が上手いです(^^)/(自慢ですいません)
他はショボいので「ごめんなさい」といった感じですが。
そんな私が両投げのメリット、デメリット、おすすめの練習方法、両投げに関するルールを紹介します。
この記事を読んだら、明日から反対の手で投げてみたくなるかも?
それでは、本題に入ります。
両投げとは
両投げとは、字のままで「右でも左でも投げられる、野球選手」のことです。
メジャーリーグ
現在までの所、メジャーリーグ史上で19世紀に4人
- トニー・マレーン
- ラリー・コーコラン
- エルトン・チェンバレン
- ジョージ・ウィーラー
ただ私自身は、一人も知らない選手です。
1901年以降では、グレッグ・ハリス、パット・ベンディットしか公式戦での登板が記録されていません。グレッグ・ハリスは1試合のみの登板、パット・ベンディットは56試合に登板して2勝をあげています。ちなみにマイナーですが、現在も現役選手です。
【MLB】“両投げ投手”が両打ち打者と対戦したら…新天地デビューにファン感嘆「漫画の世界」
マーリンズのパット・ベンディット投手が8日(日本時間9日)、敵地のメッツ戦で8回から移籍後初登板。両投げ投法で2死球を与えたものの、無安打無失点に封じた。
大リーグ公式インスタグラムはベンティットの器用に両投げ用グラブを使う35歳に注目している。
Fullcount ヤフーニュースより
日本野球機構(NPB)
日本プロ野球では、両投げが披露されたことはないようです。1988年に近田豊年(ちかだ とよとし)選手が、登録され1試合だけ投げたが、「左投げ」のみだったようです。
プロ野球選手として1試合のみの登板に終わっているので、投手としてのレベルも厳しかったようです。
ルール
両投げ対両打ちの選手が対戦した場合、試合が進まなくなるので規定により定めています。
2010年に改正されたルール、公認野球規則の要約は、以下のとおりです。
投手が投げない方の手にグラブをはめることで、左右どちらで投げるかを明確にする事が義務付けられた。
また原則として一人の打者との対戦中は、「投げる手を変えてはならない」ことが規定された。怪我をした場合は、認められる。
また投手が投球する手を変えた場合は、投球練習が認められません。高校野球等のアマチュア野球ではネットや新聞で話題になることがあります。
使用するグローブも左右両方の手にはめらる、特殊な構造のグローブがあります。後ほど紹介します。
【体験談】両投げのメリット5つとデメリット2つ
こちらはダルビッシュ選手の左投。
やっぱりプロ野球選手は、何をしても凄いですね。
ダルビッシュ選手だからですかね。
凄すぎます。
実際左投げで130キロでるらしいです。
話がそれましたが、両投げのメリット、デメリットを紹介します。
メリット
- 打者によって投げ分けられる
- 右肩(左肩)を怪我しても、左肩(右肩)で投げれる
- 左右のバランスが良くなる
- 新たな感覚を、手に入れることができる
- 大きな注目を集める
詳しくみていきます。
打者によって投げ分けられる
当たり前ですが、大きなメリットです。
- 右打者には右投げ、左打者には左投げ
- 打者のデータをみて、投げる肩を変える
戦術の幅が広がることは、間違いありません。
もちろん高いレベルでのバランスが、求められます。
肩を怪我をしても、反対の肩が使える
長く野球をやっていると、肩痛や肘痛に悩む選手が多くいます。実際、草野球をやっていると、チームの半分は、肩、肘痛というような状況がほとんどです。
プロ野球選手でも肩痛や肘痛で、引退した選手が数多くいます。
怪我のリスクが半分になるわけで、選手寿命も延びそうです。草野球選手なら、一生、投手ができそうです。
「右肩の調子が悪いから、今日は左で投げよ」
なんて感じで、うまくリスクを回避できます。
「プロレベル」となるとハードル高いですが「草野球を楽しむレベル」なら、誰でも投げられるようになります。
実際、才能の無い私ができたので、断言します。詳しい体験談は後ほど。
生涯にわたって野球を楽しみたいと、思う方にはチャレンジをおすすめします。
ただ怪我をして逆手に変更するなら、利き手のリハビリをしつつ、逆手のトレーニングをすることをおすすめします。
肩痛におすすめのトレーニング「キューバンプレスのやり方」はこちらから
肩痛に効くストレッチは【野球上達に必須!】おすすめのストレッチ10選【胸郭・股関節編】で紹介しているのでよかったらご覧ください。
左右のバランスが良くなる
どうしても野球の特性状、片側の筋肉ばかり発達してしまいます。そんな時に反対の肩を使うことによって、バランスよく筋肉を鍛えることが出来ます。
体のバランスを整える意味で「反対の肩で投げる」は、最高の練習です。
気分的にもリフレッシュできるので、おすすめです。
新たな感覚を手に入れることができる
反対側の肩で投げることによって、新たな感覚を手に入れることができます。手に入れた感覚を、本来の肩で試すことができる。
「あれ、この投げ方いいな」
「いい変化球だな」
「右で試してみよ」
「左で試してみよ」
このように新たな感覚を、手に入れることが出来ます。
遊びで反対打席に立った時に、「意外と打てるな」「意外といい感覚だから、本来の打席で試してみよ」このように思ったことはありませんか?そんな感覚です。
私自身は、ケガでなければ
新たな感覚を手に入れる事が、両投げの最大のメリットだと思っています。
大きな注目を集める
学生で実力のある選手は、注目されます。メディア等にも、取り上げられるかもしれません。
6大学野球では、立教大学の赤塚選手が両投げで注目されました。2019年の情報ですと、右でMAX145キロ、左でMAX135キロ出るようです。
このように注目を浴びます。
草野球レベルでも、バッターが変わったらさりげなく、グローブを持ち変えると「驚きの声」を聞くことが出来ます。
そして「どや顔で投げる」優越感。
ちょっとした楽しみがあります。
大したことないですね。すいません( 一一)
ここまでほとんどの方が、そうはいっても
「かんたんじゃないよ」
「いいことばかり、言いすぎ」
と思いますよね。
いいところばかりを紹介してきましたけど、悪い面もあります。
デメリット2つ
デメリットは2つあります。
- 時間がかかる
- 馬鹿にされる
詳しくみていきます。
時間がかかる
左右同じレベルまで投げるようになるまで、時間がかかる
時間が掛かりますが、私の感覚から言って
・学生なら「左右同じレベル」までいくことは可能
・大人が「左右同じレベル」は厳しいかも
なぜこのようになるのか、説明します。
「今まで利き手でどれくらい、野球をしてきましたか?」
厳しい言い方ですが、「逆手が利き手と、同じレベルになる」には、「利き手と同じ時間がかかる」と思ったほうがいいです。
ただ利き手の経験があるので、少し早いかもしれないです。
それでも塁間をコントロールよく投げるくらいなら、1年ぐらいで投げれるようになります。
だいたいの人は、投げれるようになる前に、やめてしまいます。
もう一つのデメリットです。
馬鹿にされます
周りに馬鹿にされます。最初は、ホントにショボいので、
- 何を目指しているの?
- そんなの、できるわけないよ?
- 今から無理。時間の無駄
このようなことを、言われます。実際に私も、チームメイトに言われました。
ですけど、今は肩を壊しているチームメイトより、(逆手)で遠くまで、投げれます。送球も正確です。レベルはショボいですが、両手で投手もできます。
そんな経験もあるので、両投げを始めようか迷っている人は、とにかくはじめてみてほしいです。
いろいろ説明してきましたが、おすすめの練習方法を紹介していきます。
両投げのおすすめの練習方法
結論は、利き手と同じ練習をする
「この練習をすると、うまくなる」という練習方法は、ありません。
ここまで期待して読んでいた人は、すいません。
でも事実なので。
上達方法は、利き腕の上達方法と同じです。
難しいことは、ありません。
ちなみにピッチャーのトレーニングについては球速140kmを超えるピッチャーになるための球速UPトレーニング8選で詳しく解説しているのでよかったらご覧ください。
ですが今から始める人の目安になったらと思って、練習期間や自分がどんな感覚で「左投げ」ができるようになったのか、注意点を含めて紹介します。
両投げを練習する際の注意点やポイント
・とにかく投げる
・週に1回は必ず投げる
・結果をすぐに求めない(初めが、1番つらい)
とにかく練習
当たり前ですが、とにかく練習しましょう。理論も大切ですが、数を投げることも大切です。
キャッチボールをしたら、3割ぐらい反対の手で練習します。コツコツと練習です。利き腕で50球投げたら、反対で20球投げるようなイメージです。
週に1回以上は練習する
どんなに時間のない社会人でも、週に1回は投げましょう。投げないと、投げ方を忘れます。
また1からのスタートになります。
「時間が空くとよくないな」と感じます。
初めがつらい
これが1番大切で、初めがつらいです。
最初の3か月が、大変かなと思っています。
利き手と比べると絶望します。距離は投げれないし、コントロールがつきません((+_+))
この時点で、あきらめる人がほとんどです。
始めは3~5メートルでOKです。それでも3か月くらいは、続けてみてください。ここらへんは、チームメイトの協力が必要です。
個人的には、壁当てがおすすめです。壁ならどこに投げても、文句を言われません。
壁あてのやり方や一人でできる守備練習は「一人でできる野球の守備練習7選!【家・屋外・内野・外野】」で解説しています。
期間の目安
自分のイメージは以下のとおりです。ちなみに、もともと右投げ右打ちです。
3か月:近い距離のコントロールがつく
↓
半年~1年:キャッチボールができる
↓
1~2年:草野球なら、守備につける
↓
5年:投手ができる
↓
10年(現在):遠投、左60メートル、右90メートル
3か月ぐらいから、ちょっとづつコントロールがつきます。
投手のコントロールについてはピッチャーのコントロールを上げるおすすめの練習5選と大切な考え方を覧ください。
半年から1年ぐらいで、何となくキャッチボールができるようになります。ここまでくるとぎこちないけど、投げる楽しみがでてきます。
1、2年ぐらいで草野球なら、守備について守れるレベルになります。
ここまでくると、もうこっちのもの。
ずっと続けられます。
5、6年続けると投手ができます。
個人差はあると思うので、参考程度でお願いします。
結果をすぐに求めないよう
ほとんどの人が、絶望して1か月くらいでやめていきます。
この記事をみて始める人が1割くらいで、半年後も続いている人が、0.5パーセントぐらいでしょうか。
この記事をみたらすぐ動きましょう。
悩んでいる時間がもったいないです。
私の場合は27歳ぐらいからはじめて、
毎週こつこつと練習して、38歳の今では遠投60メートルぐらいです。
ショボい私でもコツコツ練習すると、ここまでいけます。
長い目でみて成長していきましょう。
モチベーションが続くか分からないという方は、両投げのグローブを買って強制的にモチベーションを上げるという方法もあります。
この方法なら、誰に何を言われても続けられそうです。
両投げを目指そう
今までは、漫画の世界のような「野球では絶対無理」と思われていたことが、大谷選手の登場によって現実的になりました。
投手と野手の2刀流で注目されたように、次は両投げのスーパースターがでてほしいなと思っています。
大変ですが、「自分には才能がない」と思わず、人と違う選手を目指してみるのもいいですね。
「絶対無理」というアンチの声を無視して、自分を貫ける選手がでてほしいです。
おすすめの練習方法を記事にしています。練習の参考にしてみてください。
球速140kmを超えるピッチャーになるための球速UPトレーニング8選
最後まで読んでいただきありがとうございました。