- スプリットステップについて詳しく知りたい
- スプリットステップをする意味が知りたい
- スプリットステップの注意点が知りたい
このような疑問を解決します。
スプリットステップとは、打者が打った瞬間に、守備側の選手がジャンプする動きのことです。
記事の内容
- スプリットステップを行う意味
- スプリットステップの効果
- 野球選手がスプリットステップを行う際の注意点
- 外野手も行う必要があるのか
- 不要という理由は?
以上をそれぞれ解説します。
明日の練習から取り組める内容となっていますので、スプリットスッテプを学んで、守備力を向上させましょう!
ちなみに守備練習については一人でできる野球の守備練習7選!【家・屋外・内野・外野】でまとめています。
それでは、本題に入ります。
スプリットスッテプとは
スプリットステップとは、打者が打った瞬間に「ジャンプする」動きの事です。
もともとは、テニスの技術で200キロを超えるようなサーブに対応するため、スプリットステップが行われています。止まっている状態より、ジャンプすることによって、ボールへの反応がよくなります。
このテニスの動きを野球に取り入れて、「素早く反応して、ゴロをとろう」ということです。
野球ではじっくり構えて、ボールがきたら取りに行くイメージの方もいるかもしれませんが、実際はスプリットステップを取り入れている選手がほとんどです。
上記の動画で守備の上手い選手は、スプリットステップを取り入れています。
守備範囲が広くなったり、ゴロに対してバウンドを合わせやすくなる等、守備力を高めるためには、一歩目の勢いや反応で決まると言っても過言ではありません。
したがって自分にあったスプリットステップのやり方をみつけて、守備の際に活かすことが大切です。
もう少し深堀りしましょう。
スプリットステップのメリット
スプリットステップをするメリットは、以下のとおりです。
- 地面反力を得られる
- 打球への反応が良くなる
詳しくみていきます。
地面反力を得られる
物理や生態学的な話ですが、ジャンプすることによって、地面から得られる力が大きくなります。
地面反力と言われる、力のことです。
ジャンプした反動を使うことにより、瞬間的に大きな力を得ることができます。
例
100メートル走では、スタート直後より数メートル進んだ後の方がスピードは速いです。
縄跳びの連続もスムーズな人は、ジャンプの反動を上手く使えています。
このようにジャンプをすることによって、スタートの加速が速くなり、ゴロにタイミングを合わせやすくなったり、守備範囲が広くなります。
打球への反応をよくする
瞬間的な判断が求められる野球において、止まった状態から動くと、動きずらさを感じます。
実際、反応も遅くなります。
バッティングにおいて、足や手をたえず動かして、タイミングをとったり、盗塁の時に手を動かしてタイミングを合わせる、といった動きと同じ意味です。
静止した状態から素早く反応するのが大変なのは、何となく分かると思います。悩んでいる人
確かに100m走のスタートは、難しいなあ
守備力が上がる
以上のような結果から、スプリットステップをすることによって一歩目の反応が速くなり、ゴロにバウンドを合わせやすくなります。
したがって、守備力の上昇につながります。
スプリットステップのデメリット
メリットばかり見てきましたが、デメリットもあります。
- タイミングが合わないと、反応が遅くなる
- 毎回行うと疲れる
詳しくみていきます。
タイミングが合わないと反応が遅くなる
後ほどタイミングやジャンプの高さについて説明しますが、うまくタイミングを合わせないと、逆にボールへの反応が遅くなります。
当たり前ですよね。極端ですが、ボールがきてるのにジャンプしてたら、とれるゴロもとれなくなります。
タイミングは日々の練習で、つかむことが大切です。
疲れる
バッターが打つ前に行うので、全部のボールに対し、ジャンプする必要があります。このように考えると、1試合、150球だと150回ジャンプすることになります。
結構疲れますよね。
慣れもありますけど、大変です。
スプリットステップは不要
メリットやデメリットを見てきましたが、スプリットステップをやらないという選択肢もあります。
理由は以下のとおりです。
- アウトカウント、バッターの傾向によってやらない
- うまく体を動かせない
- 疲れる
プロ野球選手でも、「全くやらない人」や「アウトカウントによってやらない」、という選手もいます。
ですので「絶対にやらないといけない」といったものでは、ありません。
目的は、「守備範囲を広げて、確実にアウトにすること」が大切ですから、考え方によって、行わないといった選択もあります。
いろいろ自分で、試してみることが大切です。
メリット、デメリットが分かったところで、自分に合ったスプリットステップの見つけ方を紹介します。
自分に合うスプリットステップの見つけ方
動画をみると、スプリットステップの高さは、選手によって違います。
「高く大げさ」に飛ぶ選手もいれば、「こじんまりとさりげなく」飛ぶ選手もいます。
プロ野球選手の動きから分かることは、どんな形でもいいということです。
決まりがなく、自分に合ったスプリットステップを見つけることが大切です。
自分に合うタイミングや、高さを見つけるための注意点です。
高さの違い
行う高さによってメリット、デメリットがあります。どちらが「いい」「悪い」ではなく、自分に合う方法を見つけることが大切です。
高く飛ぶ | 低く飛ぶ | |
---|---|---|
メリット | 一瞬で加速できる | タイミングを合わせやすい |
デメリット | ・タイミングを合わせづらい ・疲れる | 加速しにくい |
基本的に高く飛ぶと、反動も大きくなり、加速力が付きます。しかしタイミングを合わせにくくなり、疲れやすくなります。
低く飛んだ場合は、逆に加速しにくいけどタイミングを合わせやすくなります。
どちらがいいかは、練習で試してみて自分に合う方法をみつけましょう。
状況で使い分ける
また打者やランナーの有無によって、飛び方を変えるといった方法もあります。
【例】
- タイミングの合わせやすい打者には、高く飛ぶ
- セーフティーや小技がある打者には、小さく飛んで反応をよくする
- ランナーの「あり」「なし」によって変える
このように、状況によって変えることも、大切です。
他にもあるかもしれないので、自分なりのやり方をみつけてください。
タイミング
まずはバットにボールが当たった瞬間に、着地し動きだせるタイミングをみつけます。
タイミングは、練習で繰り返して、自分の正解をみつけましょう。
ちょうどいいタイミングをみつけたら
- 高く飛ぶ
- 低く飛ぶ
- 重心のかけ方を変える
自分の動きやすい姿勢や、タイミングをみつけることが大切です。
飛ぶ際の姿勢
飛ぶ際の姿勢も大切です。
- 少し横を向く(右足を前、左足を前)
- つま先重心を、少しかかと重心にする
といったように、自分で微調整してみてください。ここでもバッターや場面によって、やり方を変えることも必要です。また姿勢は、守るポジションによっても変わります。
「これが正解だ」という方法はないので、「プロのプレーを見つつ、自分で試してみる」がよさそうです。
例外的なことも説明します。
外野手のスプリットステップ
内野手のように距離が近くないので、必ず行う必要はありません。
したがって、必要と感じたら行って、不要と感じたらやらないという選択でいいです。
実際、プロでもやらない選手もいます。これは、面倒だからではなく「動きづらい」「必要ない」と判断してのことだと、思われます。
一番大切なのは、打球への反応を速くして守備範囲を広げることが大切になので、合わなければやらないというのも大切な選択です。
やりかたも決まっているわけではないので、自分に合ったやり方をみつけましょう。
試してみて、自分で判断しましょう。
スプリットステップを取り入れると守備範囲が広くなります
ここまでスプリットステップの目的と、メリット、デメリット、高さの違いやタイミングについて、みてきました。
試合で意識する動きではありません。
無意識にできるまで、繰り返し練習することが大切です。
スプリットステップを習得すると、「始めの1歩」が速くなります。
よく守備では、1歩目が大事と言われますよね。
取れないボールに追いついたり、難しいバウンドにも合わせやすくなります。
大幅に守備力が向上するので、ぜひ習得したい技術です。
試してみて合わなかったら、やらないといった選択もあります。個人の判断も大切です。
小さなことからこつこつと、頑張っていきましょう。
守備について、一人で出来る練習方法を下記で紹介しています。