- 長打率の意味が知りたい
- 長打率の目安や計算方法が知りたい
このような疑問を解決します。
記事の内容
- 長打率とは
- 長打率の重要性
- 計算方法と目安
以上をそれぞれ解説します
この記事は、NPB(日本野球機構)、ネット情報、本の情報を総合的にまとめました。
本記事を読むと、長打率の意味、重要性、計算方法、目安が分かる内容となっています。
長打率が分かると、データからより野球を楽しむことができます。
ぜひ本記事を参考にしてみてください。
それでは本題に入ります。
長打率の計算方法
早速ですが、長打率の計算方法は以下の通りです。
長打率=塁打÷打数
言葉にすると「1打数あたりの塁打」です。
塁打とは、稼いだ進塁数のことです。
打者が1打席で稼ぐことができる進塁数は、必ず0~4となっています。
0=アウト
1=単打
2=二塁打
3=三塁打
4=本塁打
となっています。
塁打の計算
塁打=単打×1+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4
ちょっと分かりづらいので、実際の例をみてみましょう。
【例】計算方法
例題で説明します。
10打数2安打(単打2)の選手がいたとします。
1×2÷10=0.2
この選手の長打率は.200となります。
10打数2安打(2塁打2)の選手の場合。
2×2÷10=0.4
この選手の長打率は.400となります。
もう一例です。
【2020年セリーグ長打率1位 村上宗隆】
424打数130安打(単打70、二塁打30、三塁打2、本塁打28)
【計算式】
長打率(.5849)=塁打(1×70+2×30+3×2+4×28)÷打数(424)
小数点第4位は四捨五入して.585
村上宗隆の2020年の長打率は.585となります。
打率と違い、上限が1を超える場合もあります。
最高は、全打席ホームランの4.000(40割)です。
逆に計算式のとおりで単打のみでも、長打率が0になることはありません。
長打率は、NPBのホームページにのっているので計算しなくても分かる数値です。
長打率の目安
数値の目安は、以下のとおりです。
サイトや会社によって、微妙に数値が変わりますが、大体このようになっています。
SLG | |
非常に優秀 | .500 |
優秀 | .440 |
平均 | .380 |
問題あり | .320 |
かなり問題あり | .260 |
ちなみに2020年の日本プロ野球全体の平均が.384です。
パリーグの平均が.377
セリーグの平均が.391
となっています。
長打率のランキングはこちらで見ることができます。
またセイバーメトリクスの指標については【保存版】セイバーメトリクス指標一覧【基本から分かりやすく解説】でまとめています。他の数値も気になる方はチェックしてみてください。
長打率の概要
ここからは一から長打率について説明しますね。
英語
長打率は英語でSlugging percentage / SLG
成績表にSLGと書かれていたら、長打率のことです。
厳密には分かりませんが
slugger=強打者
percentage=率
で強打者の率見たいなイメージっぽいです。
間違えていたら誰か教えてください。
長打率とは
長打率とは、野球において打者を評価する指標の一つです。
1打席あたり、どれぐらいの塁を獲得できたかを表す数値です。
分かりづらいので、もう少しかんたんに説明すると、「1打数あたり何塁までいけるか」を表している数値です。
例えば、長打率が3.00なら「1打数あたり3塁まで進むよ」と言うことになります。
勘違いしやすいのが、安打数に対する長打の割合ではありません。
仮にヒットが全て単打でも、長打率が0になることはありません。
バントやヒットでも長打率が上がるのは、言葉としてどうなのかと言う感じもします。
表彰対象ではありませんが、NPBから年間最高長打率者は、発表されます。
長打率と四球
ちなみに四球は長打率に影響しません。
セイバーメトリクスにおいて、四球を評価するのは出塁率になります。
出塁率については【必見】出塁率の目安はいくつ?計算方法やエラーの場合も紹介でまとめています。
長打率とメジャーリーグ(MLB)
ちなみに長打率の計算方法は、メジャーリーグ(MLB)と日本で同じです。
ちなみにMLBの長打率ランキングはこちらで確認できます。
長打率と出塁率
「長打率と出塁率はどちらが重要なのか」と言うことが気になる方もいるかもしれません。
ちなみにセイバーメトリクス入門には、得点との関係は以下のように記されています。
出塁率=75%
長打率=86%
したがって、データから見ると長打率の方が得点への貢献度は高いようです。
しかし、どちらも大切な数値と感じます。
長打率が大切な理由
野球において最も重要なことは、「得点を増やす」と「失点を減らす」です。
得点が多くなると、勝つ確率が上がります。
誰でも理解できると思います。
ヒットを打つなら単打より、長打の方が得点の確率が高いですよね。
したがって、効率よく点をとる長打力が、注目されるようになりました。
従来の打率や打点は、得点との関連性が低いことから、出塁率や長打率が注目されるようになりました。
関連記事 【必見】出塁率の目安はいくつ?計算方法やエラーの場合も紹介
【まとめ】長打率は1.000を超える!?目安と計算方法を分かりやすく解説
長打率は、効率よく点をとるための有効な数値です。
テレビ中継で注目されることは少ないですが、セイバーメトリクスの観点から重要な数値となっています。
打率が低くても長打率が高い打者は、効率よく進塁を稼いでいることが分かります。
その結果チームに貢献していることも分かります。
データを理解して野球をより楽しみましょう。
セイバーメトリクスの指標については【保存版】セイバーメトリクス指標一覧【基本から分かりやすく解説】でまとめているのでよかったらご覧ください。