- 野球の代走が必要な理由が知りたい
- 野球の代走は何回まで出せる?
- 野球の代走に関わるルールが知りたい
このような疑問を解決します。
本記事を読めば、野球の代走が必要な理由、代走が何回まで出せるか?代走に関わるルールについて分かります。
それでは、本題に入ります。
野球の代走はなぜある?意味は?
代走を出す理由は、足の速いランナーに変えることで、得点のチャンスを増やします。
例えば、以下のようなデスパイネの走塁をご覧ください。
実際は、結構足が早いらしいのですが、いかにも遅く見えますよね?
このような選手が終盤の1塁や2塁にいる場合、得点の確率を上げるため代走を起用します。
一般的に代走の選手と言えば、足は速いけどスタメン(先発)で使えるほど打力がない選手です。
バッティングのいい選手なら、スタメンで起用したくなりますよね。
ボールデッド中(プレーが止まってる間)に監督が交代の一つとして、代走を起用します。
英語訳
代走は英語で「pinch-runner(ピンチランナー)」と呼ばれます。
野球の代走は何回まで出せる?
代走は何回でも出せます。
何回でも代走は出せますが、交代はベンチ入りメンバー内で行う必要があります。
例えば、プロ野球の場合、1軍の試合に出場する選手を監督やコーチがプロ野球に(NPB)に登録します。
その人数は最大29人です。
その中から、試合当日にベンチに入る選手を決めます。
その人数が25人です。
話が少しそれましたが、このベンチ入り25人の中であれば、代走は何回でも出せます。
※ただし、再出場は不可。
なので、代走にもう一度代走を出すことや、控え選手がいれば何回でも代走をだせます。
とは言え、負傷などで選手が8人になると、負けになるので最低でも控え選手を1人残すのが一般的です。
代走に代走を送ることは、怪我などがなければほぼありえません。
野球の代走に関わるその他のルール・疑問
代走に関わるその他のルールをみていきましょう。
ホームランを打ったバッターに代走
ホームランを打ったバッターに代走をだすことは可能です。
走者(打者走者を含む)に一個以上の安全進塁権が与えられているとき、通常は、それらの走者が与えられた塁に達するまではそれらの走者を交代させる必要はないが、最初からまたは途中で負傷などにより走塁できなくなった走者(打者走者を含む)については、(ボールインプレイであれば審判員が必要に応じてタイムを宣告し、ボールデッドになった後で)その場から代走と交代できる
公認野球規則5.12
かんたんにまとめると
- 死球または危険球でバッターが動けない
- ホームランを打ったが、怪我をして動けなくなった
上記の場合に限り代走をだすことが許されます。
①については、死球なのでよくあります。
②については、過去2回ほどあったようです。
1つ目は、1969年5月18日近鉄のジムスタイルが2回表にホームランを打つが、一塁に向かう途中で肉離れを発症。代走の伊勢孝夫と交代。
2つ目は1991年6月18日中日の彦野利勝がサヨナラホームランを打つが1塁ベース付近で右ひざを断裂し、代走の山口幸司と交代。
なおこの場合の記録は、本塁打1、得点0になるようです。
得点は代走に出た選手につきます。
臨時代走
プロ野球において、臨時代走は認められていません。
しかし、高校野球などにおいては、大会の特別規定によりバッターが死球を受けた時や、走塁中に負傷して治療中で、審判が認めた時は出場メンバーの中から臨時代走が選ばれます。
打順の一番遠い選手が選ばれる。
選手の怪我が回復すると、試合にその選手が戻ることができる特別ルールです。
ベンチ入り人数が少ない高校野球特有のルールです。
タイブレーク
タイブレークは延長戦などでも決着がつかない時に、あらかじめランナーを置いて試合をスタートする制度です。
タイブレークのルールは、野球のカテゴリーによって、変わります。
打順を選べる場合と、前の回からの継続打順になる場合があります。
ちなみにタイブレークの際に、ランナーに代走を送ることは可能です。
こちらは、冒頭で話した代走の交代ルールと同じ扱いです。
再出場などはできないので、控え選手から選ぶことになります。
得点
代走で出たランナーがホームインした場合は、代走に得点が付きます。
例えば
バッターが四球で1塁に出塁
↓
代走が出る
↓
ホームに生還
上記の場合、代走で出場した選手に得点が記録されます。
代打で出た選手に得点はつきません。
陸上選手のほうがいい?
結論から言うと、陸上の短距離選手を代走に送っても盗塁や得点は増えません。
過去に飯島秀雄という、東京オリンピックの代表選手がプロ野球に入団しています。
3年間代走専門で、23盗塁に終わっています。
3年で23盗塁なので見方によっては、成功と言えるかもしれません。
しかし、盗塁や走塁は単純な走力だけで決まるわけではありません。
投手とのタイミング・スタート、リード、スライディング、ベースランニングなど、野球特有の走塁技術が必要になります。
したがって、短距離が速いからと言って、代走のスペシャリストになれるかと言ったら疑問です。
走塁には野球の経験が必要になります。
【まとめ】野球の代走はなぜある?何回まで出せる?
最後にかんたんにまとめます。
野球の代走がある理由は、試合の終盤で得点のチャンスを増やすために起用されます。
またベンチ入りメンバー内であれば、何回でも代走を起用することができます。
ただし、再出場はできません。
本日は以上になります。
それでは、野球を楽しみましょう。