バッティングが上達しなくて悩んでいます。プロ野球選手のマネがいいと聞いたのですが、バッティングフォームのきれいな選手を教えてください。
このような悩みを解決していきます。
誰でも自分が「かっこいいな」「マネしたいな」と思うような選手がいると思います。
本記事では、古い選手から最近の選手まで、バッティングフォームのきれいな選手を紹介していきます。
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バッティングフォームのきれいな(理想)プロ野球選手
きれいなバッティングフォーム=打てるバッティングフォームと思って間違いないでしょう。
実際打てる打者は、美しいバッティングフォームです。
きれいなバッティングフォームをマネすることで、上達の近道になります。
マネをして上達を早めましょう。
紹介する選手は、以下のとおりです。
- イチロー
- 門田博光
- 張本勲
- 榎本喜八
- 高橋由伸
- 前田智徳
- 坂本勇人
- 落合博満
- 内川聖一
- 長嶋茂雄
詳しく説明していきます。
理想のバッティングフォーム左打者
まずは左打者から見ていきます。
イチロー
世界のイチローです。
世界で1番ヒットを打っているバッターです。
ボールを呼び込む技術やバット軌道は参考になります。
マネをするなら間違いなくイチローでしょう。
体の移動距離が大きく目線がぶれるのでよくないと言われます。
しかしイチロー選手の場合、軸足が大きく動き、体重移動も大きくなります。
また練習ではホームランしか狙わず、試合ではいろいろなボールに対応するため、コンパクトなバッティングを心がけているようです。
ホームランを狙ったら、40本打てると言っていました。
門田博光
体が小さくてもホームラン数567本で歴代3位です。ボールを遠くに飛ばすのに体の大きさは、関係ない。技術やフィジカルの強さがあれば、ボールを遠くに飛ばすことができるというお手本ではないでしょうか。
40歳を超えも活躍した選手(MVPやホームラン数等)です。
あきらめなければ、いつでもチャンスがあるということです。
スイングは右足をひきつけるように足を高くあげます。ここで力をため、ステップの後もグリップの位置を変えず、下半身主導でスイングを行います。
バットも1キロ近いものを使い、力強いフルスイングで、ボールの芯に当てるバッティングスタイルです。
張本勲
最近は、コメンテーターとしてのイメージが強くなりました。
しかし選手としては、超一流です。
老〇などと、言われたりしますが成績は、「すごい」の一言です。
発言はともかくバッティングフォームは、美しいです。
バッティングフォームもシンプルで無駄のない動きから、ヒットを量産しています。
テイクバックが少なく、構えた位置から真っ直ぐバットを振ります。広角に打ち分けるバッティング技術から「安打製造機」「最高峰を極めた打撃王である」と言われたりします。
日本野球のみの成績ですと、日本一の安打数です。
バッティングに悩んでいるのであれば、一度は研究してみる価値があります。
榎本喜八
ご存じない方も多いと思いますが、侍と呼べるような打者です。
通算安打数は2314安打で、名球会にも名を残しています。
精神的におかしくなっても、バッティングの神髄を極めようとする昭和の天才打者。
昭和の野球選手はみな「榎本喜八が真の天才打者」だと言います。
張本勲は「首位打者を一騎討ちで争って、負けたのは榎本さんだけだった。投手がどんな球を投げても決して逃げなかった。あんな打者は他に川上哲治さんだけだった。すごい打者だった」と述べています。
知名度は低いですが、調べれば調べるほど、魅力の多い選手です。貴重な映像ですね。
打撃フォームはテイクバックを無くし、反動をつけないバッティングフォームで、体の開きをおさえ、頭もほとんど動かないシンプルなバッティングフォームです。
高橋由伸
独特のガニマタの構えから、ボールの軌道にバットを合わせるのが上手い選手。
引退が早すぎたの惜しまれる点ですが、歴代最高のバッティングフォームと称する人も多くいます。
何回でもみれる、美しいバッティングフォームです。右足を高く上げる一本足打法で、どんなボールにも体勢を崩さずに安定した対応ができる柔軟性があります。また多少のボール球でも、安打にすることができる技術を持ちます。
カットする技術や外角を逆方向に打つ技術にも優れ、出塁率の高くなった全盛期は手のつけられない打者でした。
怪我が多かったので、通算安打数は1,753安打にとどまっています。
前田智徳
落合ですら天才と呼ぶ、最高の打者。1999年のインタビューで「今の日本球界に、俺は2人の天才打者がいると思っている。1人がオリックスのイチローで、もう1人が前田なんだ」と語りました。
2000本以上のヒットを重ねたが、ケガも多かった。
怪我がなければ、3000本打っていてもおかしくない選手でした。
早めの始動から全くぶれない頭の位置、力みのないバットの出し方、コマのようにきれいに回転する腰、どれをとっても美しいバッティングフォームです。
前田選手の動画は多くあるので、いろいろな動画を見ながら自分のバッティングと比べるのがいいですね。
バット軌道やかまえなど学ぶことが多い選手です。
特別なことがないシンプルなバッティングフォームだからこそ、すごさを感じます。
理想のバッティングフォーム右打者
次に右打者を見ていきます。
落合博満
右バッターといえば落合博満でしょう。
独特の構え(神主打法)から左右に打つ分けるバッティング技術は、天才です。
インコースを逆方向に打つ技術もうまい選手でした。通算本塁打を510本打っているが、そのうち176本をライト方向に打っており、右バッターが逆方向に打つ技術を学ぶなら落合博満選手でしょう。
トップの深さと重心が突っ込まず球をひきつけて前で捌く。このような打法を作り上げたバッティングフォームは芸術の域といっても過言ではありません。
マネできるかと言われれば難しいかもしれませんが、参考にしたいバッティングフォームです。
常識とは逆のバッティングフォームで、ステップした足の位置、バット軌道、インコースを打つ際、脇の開き具合や、手の使い方をみてほしい選手です。
坂本勇人
現役選手で最強のバッターと言えば、坂本選手でしょう。インコースの打ち方は天才的です。
バットを構えた位置から動かさず、トップも深くなっています。足を大きく上げて、反動を使いながら体重移動を行い、下がり気味のバットヘッドからヒットを量産する打者です。
フィニッシュは両手で行いますが、フォロースルーも大きく近年は長打も増えています。
インコースの打ち方と、ヘッド、右肩の下がり具合を見てほしい選手です。
「上からたたく」、「肩は下げるな」といった指導の逆をいく選手です。
令和時代のスタンダードなスイングです。
内川聖一
逆方向に打つのがうまい選手です。あまり癖のないスイングで、理想的なバッティングフォームだと思います。
バットを構える位置は、やや投手よりで自然体に構えます。テイクバックでバットを深く持っていき、そこからボールに対し最短距離で振っていきます。
フォロースルーも昔は、両手で行ってきましたが最近はほとんどが左手1本になり、右手を離します。片手では力が入らないとよく言われますが、実際片手のフォロースルーからホームランも多く飛び出しています。
バッティングフォームを見ていると力みが大きいように感じますが、多くのヒットを打っていることから、このぐらいの力みなら問題はないのでしょう。力んでいるように見える、バッティングフォームなのかもしれません。
2000本安打を達成して、どこまで現役を続けられるか、記録はどこまで伸びるかも注目の選手です。
長嶋茂雄
昭和を代表する名打者です。日本のプロ野球を作った、といっても過言でない選手です。
バッティングフォームは極端なアウトステップが特徴です。アウトステップは、スイングの悪い癖として紹介されることも多いですが、安打数が多いことからも必ずしも悪いわけではなさそうです。
一方で腰と肩は開かずヘッドを高い位置に保ち、球を引き付けて打つことが可能だったことから、アウトステップしながらも強い球を打つことができたと推測します。
打撃の神様と呼ばれる川上哲治は「並みの打者なら1割もおぼつかないフォーム。長嶋は天性の能力でバットのヘッドを最後まで残していたため、あんなフォームでもいろいろなボールに対応できた」と評しています。
あまりマネをしてほしくないバッティングフォームと言われますが、だからこそマネをするべきだと個人的には思います。
マネできないバッティングフォームだからこそ、人と違った成績を残せる可能性もあります。
メジャーリーグでバッティングフォームのきれいなプロ野球選手
メジャーリーガーのきれいなバッティングフォームの選手を見ていきましょう。
ケン・グリフィーJr
あのイチロー選手もお手本にすると言われる、美しいバッティングフォームです。
グリップを肩より低い位置に構えます。日本ではよくないとされますが、メジャーリーガーでは割と多い構えです。また構えた際のスタンスも、一般的な打者に比べると狭くなっています。
そこからステップしスイングするまで、全く無駄な動作がありません。バットを最短距離で振り出し、重心はインパクトの瞬間、しっかり前足に移動します。しかし頭は動かず、重心の移動も最小限で、後ろ足に残っているようなスイングです。
バット軌道も下がりすぎることもなく、適度なアッパースイングで理想のバット軌道といえそうです。
フォロースルーを見ると、ホームランバッターでありながら、シンプルなフィニッシュです。
全人類が真似すべきバッティングフォームと言えそうです。
バリー・ボンズ
人類最強打者のバリー・ボンズです。
構えはケン・グリフィーJrと似ていて、グリップをやや低い位置に構えます。
手を左右、上下に動かすヒッチを行う打者です。ヒッチについては、メリットとデメリットがありますが、タイミングをとりやすいなら取り入れるべきでしょう。
ステップの仕方はすり足で、タイミングのとりやすいバッティングフォームです。バットの振りだしもスムーズで、ボールに対して最短距離でバットを出します。
フォロースルーは豪快で大きく回転していきます。その後バットが捕手の前にもっていくほどの回転とフォロースルーになっています。
典型的な長距離バッターですが、インパクトまではシンプルで無駄のない動きと言えそうです。
マイク・トラウト
現役の選手で最強打者と言えばマイク・トラウトでしょう。シーズンMVP3度、新人王など数々のタイトルを獲得しているメジャーリーグを代表する打者です。
大谷選手のエンゼルスに所属することからも、日本人になじみの多い選手になりました。
スイングの特徴はバット軌道とステップ幅の狭さです。
典型的なローボールヒッターで、日本でよくないとされる極端なアッパースイングに見えます。
しかし最近は、低めのボールをとらえるにはアッパースイングが適していると言われているので、理にかなったスイング軌道と言えそうです。
バットを構える位置は自然で、耳の横当たりです。
そこから最短距離でバットをボールにぶつけます。
ステップ幅が狭く、足をベース方向に踏み込んでいきます。
逆方向の打球が多いのもステップ幅や踏み込み足の影響があるのかもしれません。
フォロースルーは小さくコンパクトに振っている印象を受け、バッティングフォームは硬い印象を受けます。
しかし、安打、長打も多いことからヒットや長打を打つための理想的なスイングと言えそうです。
【まとめ】バッティングフォームのきれいな(理想)選手10選【右打者・左打者】
動画でバッティングフォームが見れる時代ですから、とにかくマネをして自分の好きな選手に近づきましょう。
効率よく上手くなるには、動画で比べながらバッティングフォームを変えていくのがおすすめです。
他にも以下の記事でプロ野球選手のバッティングフォームをまとめています。
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②構えの基本:バッティング際の構え方【振りやすいなら何でもOK・試行錯誤するべし】
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④体重移動:バッティングの際の体重移動のポイント4選・突っ込む原因とは
⑤インパクとの形:【野球】バッティングのインパクトの瞬間の注意点を画像・動画付きで解説
⑥フォロースルー:バッティングのフォロースルーを大きくする方法3選と注意点
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