- バッティングにおける理想のスイング軌道が知りたい
- ダウンスイング、レベルスイング、アッパースイングのどれがいいのか分からない
このような悩みを解決していきます。
本記事の内容
- バッティングにおける理想のスイング軌道
- ダウンスイング・レベルスイング・アッパースイングの違い
- スイング軌道とインパクトの関係
科学的に正解が分かる時代です。正確な情報や自分に合った練習方法を見つけることで、早く結果が出ます。
それでは本題に入っていきます。
【バッティング上達の道しるべ】
①まずはフォームチェック:野球のスイング軌道・スピード測定解析アプリ5選【本気の人だけ見てください】
②構えの基本:バッティング際の構え方【振りやすいなら何でもOK・試行錯誤するべし】
今ココ→③スイング軌道:【野球】バッティングにおける理想のスイング軌道とは?答えは一つです
④体重移動:バッティングの際の体重移動のポイント4選・突っ込む原因とは
⑤インパクとの形:【野球】バッティングのインパクトの瞬間の注意点を画像・動画付きで解説
⑥フォロースルー:バッティングのフォロースルーを大きくする方法3選と注意点
⑦上達はモノマネから:プロ野球選手のバッティングフォームの連続写真一覧・スロー動画
⑧タイミング:バッティングのタイミングを合わせるコツと練習方法
⑨練習方法:バッティングが上達する練習方法6選【練習方法より考え方が大切】
⑩まとめ:【完全保存版】バッティングの基本とコツ20選【この記事で全て解決】
【野球】バッティングにおける理想のスイング軌道
理想のスイング軌道は、以下です。
スイング軌道(ヘッド、芯)は、緩やかな下から上のサイクロイド曲線
意味が分からないとなりそうなので、詳しく解説します。
上記の軌道が、ホームランのスイング軌道(ヘッド、芯の軌道)です。そして確率よくボールをとらえ、1番ボールが飛ぶバット軌道です。
ちなみにインパクトの注意点は【野球】バッティングのインパクトの瞬間の注意点を画像・動画付きで解説でまとめています。
なぜか?
科学する野球という本に答えがのっていました。以下引用です。
指導で言われる「最短距離」とは「できるだけ短い時間でバットを運べ」という意味である。その最短時間を与えるバットの軌道は、サイクロイド曲線になる。サイクロイド曲線とは、滑らずに直線状を回転する円周上の定点によって描かれる曲線である。
引用 科学する野球
言葉では分かりづらいので、動画をご覧ください。
バッティングで「上から最短距離に」そのような指導はまだまだ根強いですが、
— MITSU©️🇯🇵 (@m42jp) February 21, 2020
そんなときに覚えておきたいのが
【サイクロイド曲線】
勉強してる方はお馴染みですが、まだまだ知らない方も多いと思うので再度。
とてもわかりやすい動画です。 pic.twitter.com/n7HIcxQdNB
動画をみていただくと、冒頭で見た画像のバット軌道と同じことが分かります。
すなわち最短距離で振るとは、サイクロイド曲線のスイング軌道ということになります。
上からたたくようなスイングが、最速のスイングではないことが分かります。
そして、プロ野球選手のスロー動画を見ていただくと、必ずサイクロイド曲線のスイング軌道になっています。
科学的な視点から見ると、これで内容として解決です。あとはマネをすればOKです。
ちなみにプロ野球選手の画像や動画はプロ野球選手のバッティングフォームの連続写真一覧・スロー動画でまとめています。
しかし、ちまたでは、レベルスイングが正しい、ダウンスイングは間違い、アッパースイングがいいなどよく言われます。
もう少しスイングごとに解説します。
レベルスイング
最近、最も理想的なスイング軌道と言われるのがレベルスイングです。
ただし注意点があります。
レベルスイングというのは、地面に対してレベルスイングではありません。
ピッチャーが投げたボールに対して、レベルスイングです。
投手が投げたボールの軌道は、どんなに速いボールでも上から下に来ます。これは、マウンドの高さ(25.44cm)+身長の高さ+重力があるからです。
これは、誰でも分かると思います。
※25.44cmは、ルールで決まっているプロ野球のマウンドの高さ。たとえ少年野球でも、ボールは上から来ますよ。
ざっくりした画像ですいません。
ボールの軌道は、プロ野球選手でも地面から3~18度の角度と言われています。
実際に三角比から計算してみたのですが、身長180cmで重力を計算に入れないストレートで6度です。
重力や球種、球速、腕の長さによって、角度はもっと大きくなります。
このボールを効率よくとらえる方法が、ボールの軌道に対して平行なレベルスイングです。
地面と平行では、ボールの軌道に対して接点が1か所しかありません。
つまり、タイミングがドンピシャに合った時しか打てません。
毎回ドンピシャのタイミングで合わせられるなら、レベルスイングでも問題ありません。
しかし、タイミングが少しずれてもボールに当たるスイング軌道がボールに対して平行に振るスイング軌道です。
したがって、地面と平行なスイング軌道は確率の低いスイングで、ボールの軌道に対して平行なスイング軌道を目指しましょう。
コースによっても変わる
またコースによっても、理想のスイング軌道の角度が変わります。
低めであれば、投手の投げたボールはより角度が付きます。
逆に高めなら角度が少なくなります。
ちょっとわかりづらいですが、低めのボールなら「ゴルフのようなスイングが理想のスイング軌道」になるということです。
※振っているところがずれていますが、黒い線だけみてください。
逆に高めなら、地面と平行に近いスイング軌道になります。
以下の画像は、ちょっとコースがずれていますが、こんな感じです。
ダウンスイング
上記で紹介した、地面と平行なレベルスイングと同じ理屈です。
そして、よりボールとの接点が減るので、より確立の低いスイング軌道と言えそうです。
未だにこのような指導をしている方もいるので注意しましょう。
アッパースイング
冒頭で紹介した理想のスイングをアッパースイングとするなら、下から上に振るアッパースイングが正解です。
ただし、下から上に振る意識が強くなりすぎると、アッパースイング過ぎる選手もたまにいます。
ここら辺は、自分のスイング軌道をスマホなどで確認して、アッパースイングが強すぎる場合は直しましょう。
バッティングフォームを分析する方法はバッティングフォーム解析アプリ・ソフト・機器5選【本気の人だけ見てください】でまとめているのでよかったらご覧ください。
感覚と実際の動きは別物
ここまで、理想のスイング軌道を紹介してきましたが、いまだにダウンスイング、アッパースイング、レベルスイングといった言葉が無くならない原因もあります。
それは、感覚と実際の動きをまぜて言葉にするからです。
例えば、プロ野球選手のコメントで「しっかりたたけました」「すくいあげてうまくホームランになりました」このようなコメントをよく耳にします。
これが上からたたくや、下から振る、ダウンスイングやレベルスイングと言った言葉が無くならない理由です。
つまり上から叩く感覚で振って、実際は下から振るアッパースイングのような軌道をしていることがあるのです。
実際、プロ野球選手のバット軌道は、ほぼ冒頭で紹介したスイング軌道です。
なので、感覚として上から叩くはOKです。
実際に上からたたくダウンスイングをしていたらNGです。
実は、感覚も大切なので、実際の動きと感覚を融合するような指導や考え方が必要になります。
ここら辺は、個人個人の感覚の部分なので、自分で感覚と実際の動きを確認しながら練習しましょう。
【まとめ】バッティングにおける理想のスイング軌道
最後にもう一度まとめます。
バッティングにおける理想のスイング軌道は以下です。
そして感覚と実際の動きを確認しながら、上記のスイング軌道を目指していきましょう。
感覚だけもよくないし、実際の動きだけもよくないですよ。
しっかり自分を見つめることで、バッティングが上達していくはずです。
【バッティング上達の道しるべ】
①まずはフォームチェック:野球のスイング軌道・スピード測定解析アプリ5選【本気の人だけ見てください】
②構えの基本:バッティング際の構え方【振りやすいなら何でもOK・試行錯誤するべし】
今ココ→③スイング軌道:【野球】バッティングにおける理想のスイング軌道とは?答えは一つです
④体重移動:バッティングの際の体重移動のポイント4選・突っ込む原因とは
⑤インパクとの形:【野球】バッティングのインパクトの瞬間の注意点を画像・動画付きで解説
⑥フォロースルー:バッティングのフォロースルーを大きくする方法3選と注意点
⑦上達はモノマネから:プロ野球選手のバッティングフォームの連続写真一覧・スロー動画
⑧タイミング:バッティングのタイミングを合わせるコツと練習方法