野球がもっと面白くなる!牽制球を投げる理由は?意味やルールを解説

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野球がもっと面白くなる!牽制球を投げる理由は?意味やルールを解説

2023年3月に開催され、決勝戦でアメリカを下し日本の劇的な優勝で幕を閉じたWBC2023。大谷翔平選手らメジャーリーガーも多数参加していたこともありかなり注目度が高い大会でした。実際に球場やテレビの中継を通して試合を見ていたという方も多いのではないでしょうか。

また、今回のWBCをきっかけに野球に興味を持ち始めたという方もいるかと思います。

今回はそのような方向けに、野球のワンシーンである牽制球についてその意味やツールなどについて迫っていきたいと思います。

牽制球について

まず、牽制球という言葉を初めて聞いたという方もいるかと思いますのでその内容について紹介させていただきます。

牽制球(牽制)とは、ピッチャーがランナーのいる塁に対してボールを投げる動作のことをいいます。また、ピッチャーだけでなくキャッチャーが牽制をする場合も少なくありません。

牽制球を投げる理由について

続いて野球において牽制球を投げる理由やその効果についてみていきたいと思います。

理由やその効果はいくつかあり、最も大きな理由はランナーの盗塁を防ぐためです。そもそも盗塁とはピッチャーの投球間に次の塁に進むことをいいます。盗塁する際はピッチャーの投球動作に合わせて動き出すため、塁からのリードを大きめにとることでその成功確率をあげようとします。そのような中で牽制球を投げることで警戒している意思を伝えることができ盗塁を仕掛けづらくします。たとえ盗塁がうまく足が速いランナーであったとしても牽制球を投げることで盗塁の可能性を減らせたり塁に戻れなかったランナーをアウトにしたりすることも可能です。

そのほかにも牽制をする理由としては間を置くためにすることも多いです。例えばピッチャーがフォアボールやデッドボールを与えてしまった場面やピンチの場面で動揺している際に牽制球を投げることで落ち着く間をとることができます。一方で牽制球を投げることで打者の打ち気をそらすことにもつなげることもできます。

加えて、牽制球を投げることで相手の戦術を見抜けることにも繋げられます。ピッチャーが牽制球を投げることでバッターが投球したと思ってバントの構えをみせたりすることもあるので相手の戦術を見抜くこともできる可能性も出てきます。

牽制球のルールについて

上記のように、相手に対してかなり有効な手段である牽制ですが、牽制はミスしてしまうとボークになってしまいます。どのような動作で牽制をしなければいけないのか、そのルールについてみていきたいと思います。

基本ルールとしては、ピッチャーはセットポジションに入った後は投球動作以外ではグローブと肩を動かしてはいけないというのが基本ルールです。そのためピッチャーは牽制をする際に首を動かしてランナーの動きをみています。そのため前述のように投球動作以外でグローブや肩を動かしてしまうとボークが宣告されてしまいます。

牽制球の投げ方にはいろいろな種類があり各投手がそれぞれ工夫を凝らしています。基本的な投げ方としては、「軸足をプレートから外す場合」、「軸足をプレートから外さない場合」、「軸足をプレートの前に外す場合」の三つがあります。それぞれのピッチャーがどの投げ方をするのかをみるのも野球の楽しみ方の一つになっています。

最後に

今回は野球におけるプレーの一つである牽制球について、その動作を行う意味や効果、ルールについてみていきました。三振やホームランと比べて目立たないプレーではありますが、そこには各投手の技術が込められており、牽制でアウトにすると大いに盛り上がるプレーの一つでもあります。今後野球観戦をされる際はぜひ牽制という動作にも注目してみてみてはいかがでしょうか。

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