セギノールの母国&WBC 2023にも出場!パナマはなぜ野球が強いのか?

世界

セギノールの母国&WBC 2023にも出場!パナマはなぜ野球が強いのか?

2023年3月に開催され、野球世界一の代表チームを決める大会であるWBC2023。結果的に日本の劇的な優勝で幕を閉じましたが、実際にテレビの前や現地の球場でその活躍を見ていたという方も多いのではないでしょうか。

今回は本選に出場した20チームの中で、パナマ代表にスポットを当ててその強さやかつて日本球界でもプレーしていたパナマ出身選手なども踏まえながら迫っていきたいと思います。

パナマの野球について

まずパナマの野球の強さについてですが、2023年大会をあわせて今までに3回WBCに出場を果たしており、その中で勝利もあげているため代々非常に力のあるチームであることがわかります。

そんなパナマの野球文化ですが、文化として根付いてはいますが国の土地柄もありパナマ国内でプロとしてプレーするというよりはアメリカのメジャーリーグやマイナーリーグ、メキシカンリーグ、台湾のリーグでプレーする選手が多くなっています。現在のパナマプロ野球リーグは「プロベイス」というものが存在していますが、所属チームも多くはないため盛り上がりには若干かけている模様です。

WBC2023でのパナマの成績について

続いて、パナマ代表 WBC2023での成績について振り返っていきたいと思います。WBC2023でのパナマ代表の結果としては、2勝2敗で惜しくも一次ラウンド敗退という結果でした。パナマ代表は一次ラウンドでキューバ、イタリア、オランダ、チャイニーズタイペイと同じ組であり、チャイニーズタイペイとイタリア相手に勝利を収めますが、キューバ戦で大量失点を喫して敗れてしまったことで得失点差で一次ラウンド4位という結果で大会から姿を消すこととなりました。

しかしながら、準々決勝に進出したイタリア相手に4安打完封勝利を収めるなどチームとしての強さを世界に示したといえます。

パナマの野球がなぜ強いのかについて

WBC2023では強豪ひしめくプールAの中で2勝を挙げ、直近のWBSCベースボール世界ランキングでは「プレミア12」出場県内のランキング12位に躍り出るなど、そのパナマ代表チームの強さに理由について迫っていきたいと思います。

パナマ代表チームの強さの要因の一つはメジャーリーグや台湾のリーグといったレベルの高い核となる選手が投打に存在している点です。投手陣では今大会でいえばエンゼルスのJ・バリアやリリーフとしてロッキーズで活躍しているJ・ローレンス、また台湾の中信兄弟のA・オテロらがいます。野手陣では、レイズやアスレチックスで活躍したベタンコートが主軸となり、他にもカージナルスでプレーしていたA・コルドバなどの選手が揃っています。このような核となる選手がいることがパナマ代表の強さの要因の一つだと考えられます。

もう一つのパナマ代表の強さの理由は、若い世代の育成です。パナマ代表は若い世代も実力を伸ばしており、直近のU-23ワールドカップアメリカ大陸予選では5位に入り、世界ランキングでカナダを抜き12位に食い込みました。このような次世代の育成がしっかり行われていることが強さの理由だと思われます。

日本でプレーしていた選手について

パナマ出身の選手において、日本でプレーしていた選手として有名なのがセギノール選手です。セギノールはオリックスや日本ハムなどでプレーしており、その明るい性格やスイッチヒッターであることから注目を集めていました。オリックス時代には2試合連続左右両打席での本塁打を記録するなど長打力を遺憾なく発揮していました。

引退後の現在は埼玉西武ライオンズの国際業務担当に就任しています。

最後に

今回はパナマ代表チームの強さについて、パナマ代表 WBC2023での結果も振り返りながらみていきました。若い世代からどんどん力をつけていきているパナマ代表。今後のプレミア12やWBCといった世界大会での活躍が楽しみですし、パナマ出身選手がまた日本球界で活躍する日がくるのが楽しみですね。

-世界