- ピッチャーをしていますが、コントロールが悪くて困っています
- コントロールを上げるおすすめの練習方法が知りたい
このような疑問を解決します。
記事の内容
- ピッチャーのコントロールを上げるコツと考え方
- ピッチャーのコントロールを上げるおすすめの練習方法
以上をそれぞれ解説します。
本記事を読むと、少年野球から社会人野球までどんな選手でも取り組めるコントロールを上げる考え方、コントロールを上げる練習方法が分かる内容となっています。
コントロールは才能とあきらめずに、トレーニングを行っていく必要があります。コントロールのコツを知って、今からトレーニングしていきましょう。
それでは、本題に入ります。
ピッチャーのコントロールを上げる大切な考え方
厳しい現実ですが、コントロールを上げることは、かなり難しいです。
例えば球速なら筋トレやストレッチで変な投げ方でも、ある程度の球速を投げることができます。
実際、筋肉量と球速は関係が深いと言われています。詳しくは高校野球ドットコムをご覧ください。
ダルビッシュ投手も、TwitterやYouTubeでコントロールより球速は上げやすいと言っています。
ほんまこれ。 コントロール、コントロール思うことで無駄な時間過ごしてる人が多いと思っています。 それ以外に優先的に考えなければいけないことは多々あります。 https://t.co/hxVVNvJ07O
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) May 1, 2020
そうは言っても最低限のコントロールは必要ということで、コントロールを上げる方法や考え方を説明していきます。
まずは、考え方が大切です。
- 完璧を求めない
- プロ野球選手のストライク率は、いい投手でも6割程度
- 投げ方も大切だが感覚を高める
詳しく見ていきます。
完璧を求めない
プロ野球選手でも100%狙った場所に投げれません。
ストライク率は平均で6割程度です。
【ストライク率とは】
ストライク率=(見送り+空振り+ファウル+インプレー打球)÷投球数
で求められる数値で、ストライクゾーンに投げたボールの数の割合です。
例えばトータル90球投げて、ストライクゾーンに投げたボールが60球なら、.666のストライク率となります。
ちょっと古いですが、2015年のストライク率です。
ストライク率は、大体6割より少し上ぐらいです。
またプロ野球選手が狙ったところに投げる確率は、2割程度と言われています。
したがって、外角低めのコントロールが大切といわれますが、データから見るコントロールはそんなに高い数字ではありません。
逆を言えば、プロでもほとんど狙ったコースに投げれません。
ですからアマチュア選手でコントロールが悪いのであれば、ストライクゾーン(真ん中付近)で勝負できるボールを選択したほうが、効率がよくなります。
もちろん甘い球でも、打たれない球速やキレ、変化球が必要になります。コースより奥行(前後)で勝負する投球です。
あとはバッターによって球の質を変えることも大切です。
打てなさそうなバッターには、真ん中付近で勝負するといった感じで、打者によって力の入れ具合を変えるといったこともおすすめです。
感覚を高める
投げ方(フォーム)も大切ですが、感覚も大切です。むしろ感覚を高めることによって、コントロールを上げていきたいです。
実際コントロールのいい選手の話を聞いても、感覚的な話が多いと思います。プロでも感覚的な話が多いですよね。
野手でもいろいろな姿勢から正確な送球ができる理由は、「感覚として体が覚えている」といった話になります。
そして動作を解析したときに、一部分の動作を直すのではなく流れの中で動きを修正していかなければなりません。
一部分を直そうとすると、全ての動きがぎこちなくなったり、他の部分がおかしくなったりします。したがって流れの中で、修正していかなければなりません。
このことからもコントロールを直すのは、相当難しい作業です。
後半でトレーニング方法を紹介します。
メンタル
コントロールにメンタルは、大切といわれますがどうでしょうか?
メンタルも大切だと思いますが、そもそも練習でコントールが良くないピッチャーのメンタルが弱いと言っているのは、話が変わります。
まずは、練習で6~8割程度ストライクが投げれて、メンタルや緊張が大切といった話になります。
野球のメンタルについては【結論】野球の試合で緊張しないのが不可能な理由とは!?をご覧ください。
ピッチャーのコントロールを上げるトレーニング
ここからは具体的なトレーニング方法を説明していきます。
当たり前を積み重ねる練習が大切です。その際は、どうしたらコントロールを上がるかを考えながらトレーニングしましょう
「これをやればコントロールが上がる」といったトレーニングはありません。
繰り返しになりますが、コントロールは自身の体の感覚です。
- どのタイミングでボールを離してどのコースに決まったのか
- 狙ったコースに投げるにはどのタイミングで離せばよいか
以上を一球ごとに確認して、投げていくしかありません。
確かに下半身を鍛えたり、フォームチェックをする必要があるかもしれません。 今できるコントロール矯正法は、一球一球狙って投げ、一球一球確認することです。
自分のフォームを確認する方法は監督・コーチが教えてくれない野球の上手くなる方法で詳しく解説しています。
以上をふまえつつ、おすすめは以下です。
- シャドーピッチング
- キャッチボール
- メディシンボール
- プライオケアボール
- ストレッチ
当たり前の練習になりますが、詳しく説明します。
シャドーピッチング
シャドーピッチングはピッチャーが実際に投球を行わず、投球動作を繰り返す練習です。
- フォームの問題点の改善
- リリースポイントの位置のチェック
- 投球の際の体のバランスのチェック
- 新しい動きを確認する
といったことがシャドーピッチングを行うことで、分かります。
シャドーピッチングを繰り返し行うことで、理想の投球フォームを作ることができます。
シャドーピッチングの効果
- 投球フォームのばらつきを軽減できる
- 無駄のない投球フォームを作る
- 球速アップ・コントロールの改善
以上の効果が期待できます。
自分の体と向き合い、体の感覚を確かめることによって、コントロールのアップにつながります。
場所を選ぶことがないのもおすすめな点です。
キャッチボール
基本的なトレーニングですが、とても大切です。
上原浩治投手は、コントロールを上げる方法としてキャッチボールの重要性を説明しています。
- キャッチボールを適当に行っている人が多い
- 指先の感覚がどうなっているか
- リリースポイントを体にしみこませる(どこで離せばどこにボールがいくのかを体に覚えさせる)
上記のようなことを考えながら、キャッチボールを行っていくことが大切といっています。
その他のトレーニング
その他にも以下のトレーニングがおすすめです。
- メディシンボールを使ったトレーニング
- プライオケアボールを使ったトレーニング
- ストレッチ
以上の3つのトレーニングについて、球速を上げるトレーニングの一つとして紹介しています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
関連記事 球速140kmを超えるピッチャーになるための球速UPトレーニング8選
ピッチャーのコントロールを上げるおすすめの練習5選と大切な考え方
一番大切なことは、どうすれば同じフォームで投げれるか?どうすればコントロールが良くなるか考えながらトレーニングに取り組むことが大切です。
極端な話、うまくいかない時は、投げるのをやめて考え方を変える、ボールを投げない期間をつくるといったことも大切です。
やみくもに「練習の数を増やせばコントロールが上がる」と言ったことはありません。コントロールの上昇は難しいことですが、野球ライフの参考になればと思います。
もう一度ピッチャーのコントロールについて確認すると
- 完璧を求めない
- プロ野球選手のストライク率は、いい投手でも6割程度
- 投げ方も大切だが感覚を高める
具体的なトレーニング方法は以下です。
- シャドーピッチング
- キャッチボール
- メディシンボール
- プライオケアボール
- ストレッチ
以上です。具体的なトレーニング方法は、下記記事でまとめています。