大谷翔平や山本由伸などの活躍により日本国内でも注目度を増しているメジャーリーグ。メジャーリーグの中継番組も増えており、そういったことをきっかけに好きなメジャーの球団や選手ができたという方も多いのではないでしょうか。
今回はメジャーリーガーの中でもベテランとして活躍を続けているジャスティンバーランダーについて、残してきた成績や年俸について解説していきます。
ジャスティンバーランダーについて
まずは今回ピックアップするジャスティンバーランダーのプロフィールをみていきます。
- 名前:ジャスティン・ブルックス・バーランダー
- 生年月日:1983年2月20日(42歳)
- 出身地:アメリカ合衆国バージニア州
- 身長:約195㎝
- 体重:約102kg
- 投打:右投げ右打ち
- プロ入り:2004年MLBドラフト1位
- 所属チーム:サンフランシスコ・ジャイアンツ
投手としての特徴としては、150km/hを超えるストレートと緩急のあるカーブ、スライダー、チェンジアップを駆使して打者を抑えるピッチャーです。
バーランダーについてはイチローも「それぞれの変化球が一級品。どれでも三振を取れる。やっぱりいいピッチャー。」と絶賛しています。
プロ入り前の経歴
ジャスティンバーランダーは小中学生のころから肩の強さは抜きんでており、13歳のときには父の手に負える球速でなくなっておりベースボールアカデミーに入れられるほどでした。
その後、高校入学時には150㎞/h近い球を投げるようになりました。高校を卒業後はオールド・ドミニオン大学へ進学。大学在学中にファストボール以外にカーブやチェンジアップを習得して投球の幅を広げました。結果的に大学通算で335.2イニングを投げて427奪三振という記録を刻みました。
そして、2004年のMLBドラフトにおいて、1巡目(全体2位)でデトロイト・タイガースから指名を受けて入団しました。
タイガース時代の経歴
タイガースに入団後は2年目のシーズンから開幕ローテーションに定着。2年目は30試合に登板して17勝を挙げる活躍を残してルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出されました。
2011年シーズンはシーズンで2度ノーヒットノーランを達成するなど圧倒的な活躍を続けて、シーズン通して24勝5敗、防御率2.40、250奪三振を記録して最多勝・最優秀防御率、最多奪三振の投手三冠を獲得。自身初となるサイ・ヤング賞も受賞しました。
2013年には契約延長が決定され、2013年から2020年までの総額2億2000万ドルという契約は投手に支払われる額としてはMLB史上最高額となりました。
タイガースから移籍後の経歴
活躍を続けていたジャスティンバーランダーですが、2017年8月末にアストロズへトレードで移籍しました。アストロズ移籍後の初年度はプレーオフのリーグチャンピオンシップシリーズでも活躍を残してチームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献しました。
2018年シーズンにはエンゼルス戦で大谷翔平からメモリアルな通算2500奪三振を記録しています。
2019年シーズンにもサイ・ヤング賞を受賞するほどの成績を残していたジャスティンバーランダーですが、2020年にトミージョン手術を行い、戦線を離脱します。2年ぶりに復活した2022年シーズンではエースとしてチームを勝利に導き、3度目となるサイ・ヤング賞とカムバック賞も受賞しました。
その後は2022年12月にニューヨーク・メッツと2年契約を結び、2023年8月にはトレードで再びアストロズへ移籍しました。
2024年シーズンは体の不調などにも悩まされて、メジャーに定着してから自己ワーストの1年となりました。オフにはFAとなりましたが、2025年シーズンはサンフランシスコ・ジャイアンツと契約を結んでいます。
ジャスティンバーランダーの成績や年俸
サイ・ヤング賞を3度も受賞するなど活躍を残してきたジャスティンバーランダーですが、具体的にどのような成績を残してどれぐらいの年俸を得ていたのでしょうか。
年度別の成績
ジャスティンバーランダーの成績を年度別にまとめました。
年度 | 登板 | 勝利 | 防御率 | 奪三振 |
2005 | 2 | 0 | 7.15 | 7 |
2006 | 30 | 17 | 3.63 | 124 |
2007 | 32 | 18 | 3.66 | 183 |
2008 | 33 | 11 | 4.84 | 163 |
2009 | 35 | 19 | 3.45 | 269 |
2010 | 33 | 18 | 3.37 | 219 |
2011 | 34 | 24 | 2.40 | 250 |
2012 | 33 | 17 | 2.64 | 239 |
2013 | 34 | 13 | 3.46 | 217 |
2014 | 32 | 15 | 4.54 | 159 |
2015 | 20 | 5 | 3.38 | 113 |
2016 | 34 | 16 | 3.04 | 254 |
2017 | 33 | 15 | 3.36 | 219 |
2018 | 34 | 16 | 2.52 | 290 |
2019 | 34 | 21 | 2.58 | 300 |
2020 | 1 | 1 | 3.00 | 7 |
2021 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2022 | 28 | 18 | 1.75 | 185 |
2023 | 27 | 13 | 3.22 | 144 |
2024 | 17 | 5 | 5.48 | 74 |
メジャーに定着した2006年以降は、2020・2021年シーズンを除いて大きなけが無くローテーションをまわり続けているのはチームとしては非常に大きな存在であることがわかりますね。
防御率も低く、三振の数も多いためチームの絶対的なエースだという成績を残しています。
ジャスティンバーランダーの年俸
前述のように、ジャスティンバーランダーは毎年エースとして安定した成績を残し続けてきました。そんなジャスティンバーランダーはこれまでどのような年俸を得てきたのでしょうか。
ジャスティンバーランダーの入団時の年俸は89ドル(約9790万円)でした。メジャーに定着した2006年からは次第に年俸も上がっていき、2010年シーズンに大きく上がり1600ドル(約14億800万円)となりました。
その後33歳となった2015年シーズンにさらに上がり2800ドル(約33億800万円)。ニューヨーク・メッツに移籍した2023年シーズンにはこれまでに最高となる4300ドル(約60億2000万円)をなっています。
そして直近の2025年シーズンは43歳という年齢でありながら年俸は1500ドル(約22億5000万円)となっています。
入団してから5年程度で年俸は2億円を超えておりそこからずっと10~60億ほどの年俸で推移していました。圧倒的な成績を残し続けてきたからこその年俸推移ですね。
最後に
今回は2025年からサンフランシスコ・ジャイアンツに活躍の場を移したジャスティンバーランダーについて、これまでの成績や経歴・年俸などに迫っていきました。入団後から長い間にわたってチームの中心投手として活躍を続けてきたジャスティンバーランダー。
サイ・ヤング賞もこれまでに3度受賞しているジャスティンバーランダーが今シーズン新天地で最終的にどのような成績を残してくれるのかファンからの期待も高まっています。最後まで目が離せないですね。気になった方はぜひ試合をチェックしてみてください。