高校野球やプロ野球など様々なステージで楽しむことができるスポーツの野球。高校野球は現在夏の甲子園が行われており大きな盛り上がりをみせています。
また、プロ野球ではレギュラーシーズンも後半戦に差し掛かりどのチームが今シーズンは優勝を手にするのか熱い戦いが繰り広げられています。
野球には守備妨害などの複雑なルールやポジション番号の意味など知っていくほどその奥深さがあります。
今回はそんな野球の中でも背番号の意味について、ポジションによる違いなども解説していきます。
野球の背番号について
野球の背番号は選手を識別するためにユニフォームの背中に入れている数字のことをいいます。チームごとで、胸や袖などにも数字をつけている場合もあります。
野球の背番号に意味はある?
野球における背番号にはどのような意味があるのでしょうか。高校野球では主にポジションごとに背番号が与えられるケースが多いです。その背番号は下記のようになっています。
投手(ピッチャー) | 1番 |
捕手(キャッチャー) | 2番 |
一塁手(ファースト) | 3番 |
二塁手(セカンド) | 4番 |
三塁手(サード) | 5番 |
遊撃手(ショート) | 6番 |
左翼手(レフト) | 7番 |
中堅手(センター) | 8番 |
右翼手(ライト) | 9番 |
概ね、レギュラー選手には上記のように守備番号に対応した背番号が与えられますが、背番号と守備番号は一致していなくても何も問題はありません。
また、ピッチャーが複数いる場合はエースピッチャーが1番をつけて、控えのピッチャーが10番や11番をつけることが多いです。
この守備番号と背番号を合わせる文化はプロ野球界にも残っており、例えば球団内で遊撃手を任せたい選手には6番の背番号を与えるなどしています。
永久欠番の存在
野球の背番号に特別な意味が込められているパターンの一つが永久欠番の存在です。永久欠番とは、各球団で特別な実績を残して活躍した選手に対して敬意を示すためにその選手が付けていた背番号を使用せずに欠番とすることをいいます。
読売ジャイアンツでは沢村賞の元となった沢村栄治投手が付けていた14番が永久欠番とされており、広島東洋カープではメジャーでも活躍した黒田博樹投手の15番という背番号が準永久欠番として扱われています。
それぞれの球団で永久欠番となっている背番号があったりしますのでぜひ調べてみてください。
ファンやサポーターの番号
さらに、ある背番号に特別な意味を持たせている球団も存在します。それが応援しているファンやサポーターとチームの一員としてともに戦っていることを示すためにファンやサポーター用の番号があるチームもあります。
千葉ロッテマリーンズは、ベンチ入りが可能な25人の選手に加えて、ファンを26人目の選手と位置付ける球団の考えから、背番号26はファンを表す特別な番号として永久欠番としています。
楽天イーグルスもファンを10人目のメンバーであり、チームの一員であるという意味合いから背番号10はファンを表す番号として永久欠番となっています。
外国人選手にとっての特別な意味
MLBなどから海を渡って日本にやってくる外国人選手も日本プロ野球には多数います。その外国人選手にとって人気な背番号というものがあります。それが42番です。日本人には42番はあまりなじみのない番号ですが、アメリカでは伝説のプレイヤーであるジャッキー・ロビンソンが背負っていた番号です。
偉大な成績を残して野球の発展にも大きく貢献したジャッキー・ロビンソンの42番はメジャーリーグでは全チームで欠番になっているほどです。そんな選手への憧れを抱いて日本で42番をつけたいと思う外国人選手も多いようです。
人気の背番号とは?
多数ある背番号の中で、日本プロ野球において人気な背番号や憧れの背番号というものがポジションや選手のスタイルに応じて存在します。続いてはその背番号を紹介していきます。
背番号5
一つ目が5番です。5番は中長距離打者が付ける番号として有名です。有名な選手では和田一浩や松田宣浩などチームのクリーンアップとして成績を残している選手が多くつけています。
背番号18
二つ目が18番です。これは最も人気で有名な背番号の一つで、エースナンバーと呼ばれます。かつては桑田真澄や松坂大輔、田中将大、前田健太など名だたるスターピッチャーがその番号をつけていました。
新人の選手でも入団後の目標として18番をつけられるようにと意気込む人もいるほどです。
背番号27
三つ目が27番です。27番は良いキャッチャーに与えられることの多い背番号です。こうなったのは、巨人V9時代を支えた森昌彦27番をつけていたことに由来しているようです。それから、古田敦也や谷繫元信、伊藤勤、炭谷銀仁朗など球界を代表するキャッチャーたちがつけてきています。前述のように背番号2もキャッチャーの番号としては人気であり、2番か27番のどちらかをつけることが多くなっています。
背番号55
四つ目が55番です。いわずと知れたこの番号は巨人やメジャーでも活躍した松井秀喜が付けていた番号です。ワールドシリーズMVPも経験しているレジェンドであり、国民栄誉賞も受賞しています。その類稀なるスラッガーとしてのバッティング技術から、スラッガーとして期待される選手につけられることが多いです。
直近ではT-岡田や筒香嘉智、村上宗隆などが55番をつけています。
背番号51
五つ目が51番です。これは、イチローが付けていた番号として有名ですね。現在でもイチローに憧れて51番をつける選手は多く、鈴木誠也や宮崎敏郎など首位打者を取れるような巧打のバッターがつけています。
一方で、イチローが51番をつけていた理由の一つとして、広島で活躍していた前田智徳が51番をつけていてそれに憧れたとも公言しています。そのため、51番の元祖は前田智徳のようですね。
最後に
今回は野球における背番号の意味やポジションによる違いなどを紹介していきました。高校野球までは基本的にポジションごとに背番号がふられており、プロ野球に上がってからは守備位置とは関係なく背番号が与えられています。ただ、選手の中には憧れの選手と同じ番号を付けたいなどの理由から背番号を決めている方もいます。
気になった方はぜひ選手の背番号をチェックしてみてください。