2023年の3月に開催され、日本の優勝という形で幕を閉じたWBC2023。大谷翔平選手やダルビッシュ選手など多くのメジャーリーガーが参戦したこともありテレビや現地で観戦していた方も多いのではないでしょうか。
各国の代表がしのぎを削って戦う様子は世界中を熱くしたと思います。今回はその中でも台湾野球についてその強さの理由をWBC2023での成績も振り返りながら迫っていきたいと思います。
台湾の野球について
まず台湾野球の強さについてですが、今回のWBCではほとんどの試合で打線が爆発しその強さを示していました。
そんな台湾の野球文化ですが、台湾国内の野球も盛んですが台湾から日本にきてプレイするという選手も少なくありません。代表的な選手でいえば、西武ライオンズで活躍した郭泰源や張誌家や北海道日本ハムファイターズなどで活躍した陽岱鋼、現西武ライオンズの呉念庭などがいます。このように台湾国内だけでなく日本とも頻繁に交流を図りながら野球のレベルも年々上がっている台湾野球です。
そのような背景もあり台湾の代表チームは強く、国内での野球人気も非常に高いです。
台湾野球の歴史について
続いて、台湾野球のこれまでの歴史についてみていきたいと思います。台湾のプロ野球がスタートしたのは1990年と日本と比べても歴史は浅いといえます。その時のチームは4チームで、兄弟エレファンツ、統一ライオンズ、味全ドラゴンズ、三商タイガースらが存在していました。ただ、台湾の選手は海外志向が強く、メジャーリーグやNPBへ挑戦する者も多くいます。その理由としては、給与面とフィーチャーのされ具合の違いがあります。台湾のプロ野球選手の年俸はメジャーリーグやNPBと比べても低く、平均で見ると半分程度の年俸であるためレベルは高いが海外に挑戦する選手も多いです。また、MLBで活躍した選手やNPBへ挑戦した選手は試合に出場するたびに台湾メディアで報道されるほど注目されています。
このように海外志向の強い選手が多い影響もあり、国内リーグの集客に伸び悩んでいましたが、WBCでの国内選手の奮闘ぶりやメジャーリーグで活躍していた選手が台湾リーグのチームに加入したこともあり台湾プロ野球の人気は現状大きく盛り上っています。
WBC2023での台湾の成績について
このような歴史ある台湾の代表チームが今回WBC2023でどのような成績を残したか振り返っていきたいと思います。結果として、台湾代表はWBC2023では2勝2敗で一次ラウンド敗退となりました。台湾代表は初戦パナマに敗れますがその後強豪国であるイタリアとオランダ相手に勝利を収めます。しかし一次ラウンド最後の試合キューバ戦で敗れてしまい、惜しくも一次ラウンドで姿を消すこととなってしまいました。
この大会を通して台湾代表はキューバ戦以外の試合で5得点以上を記録するなどその破壊的な攻撃力を世界に示しました。
台湾の野球がなぜ強いのかについて
WBC2023では強豪国ひしめくグループの中で本選出場にあと一歩届かなかった台湾の野球がなぜ強いのかについて迫っていきたいと思います。
台湾の野球が強い一番の理由は若い世代の育成力だと思われます。台湾は現在世界ランキング5位に位置付けているチームですが、上のランキングを保てているのも台湾はU-18やU-12など若い世代の国際大会でも成績を残しているためです。このように台湾は各世代においてまんべんなく成績を残していることから国際試合で勝てる力をつけているのだと思われます。
最後に
今回は台湾の野球がなぜ強いのかについて、台湾野球の現状も踏まえて迫っていきました。上記のように各世代で成績を残している台湾は今後の国際大会でも活躍してくることは間違いないと思います。また、台湾出身の選手が日本に来て活躍するのも楽しみですし、今NPBでプレイしている台湾出身の選手にもぜひ注目してみてください。