イタリアの野球はなぜ強いのか?ヨーロッパの野球事情も調査

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イタリアの野球はなぜ強いのか?ヨーロッパの野球事情も調査

各国で大きな盛り上がりを見せ、歴史的な日本の優勝で幕を閉じた2023年WBC

メジャーリーガーも多数参戦し、準決勝や決勝を実際にテレビでチェックしていた方も多いのではないでしょうか。

この記事では、今大会で見事ベスト8まで勝ち進んだイタリアの野球について、国内野球のレベルや注目選手などを中心にご紹介させていただきます。

WBC準々決勝では日本 対 イタリアの戦いもありました。

当記事が日本以外の野球に興味を持つ一つのきっかけになればと思います。

イタリアの野球について

イタリアのイメージといえばまず出てくるのは「野球」ではなく、赤・白・緑のイタリア国旗やサッカーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

一方で、今大会で世界ベスト8に輝いたことで野球も強い国だということが改めて証明されました。そこで、イタリアの野球のリーグやレベル感、有名選手などについて迫っていきます。

イタリアの野球レベル

そもそもヨーロッパでは、野球は全くと言っていいほど人気がありません。プロリーグがある方が珍しいのですが、イタリアには日本と同様に野球のプロリーグが存在しています。かつては日本のプロ野球でも活躍したG・G・佐藤さんはイタリアでプレーしていました。

気になるイタリアの国内リーグのレベルですが、欧州の中ではかなりレベルの高いリーグですが、日本と比較するとそこまで高いとはいえないと思います。というのも、イタリアの国内リーグで活動している選手らは普段は銀行員や教員など別の職業に就いている選手が多いため練習時間など含めて日本と比べると充実度は差があるといえます。

しかし、イタリアはWBC第一回大会から連続で出場を果たしており2013年の第三回大会では一次ラウンドで強豪のメキシコとカナダを破り、ベスト8に進出しています。

このイタリア野球のレベルの高さの要因の一つがイタリア系アメリカ人メジャーリーガーの存在です。

WBCの規定では国籍がアメリカであっても代表する地域で生まれた片親がいればその国の選手としてエントリーが可能なため、今大会でも登録されているイタリア人選手は4人しかいません。

そのため、イタリア代表にはメジャーリーガーやマイナーリーグでプレーしている選手が多く、WBCではレベルの高い野球を披露しています。

イタリア野球の強み

続いて、WBCでベスト8に輝いたイタリア野球の強みについて迫っていきたいと思います。

今大会イタリアが強豪ひしめく一次ラウンドを勝ち抜きベスト8に進出できた要因としては、メジャーでの実績十分な監督と充実した野手陣、整備された投手陣があげられます。

監督に関しては、マイク・ピアッツァ監督が率いており、この監督は在籍していたメッツでは永久欠番になるなどメジャーでの実績が十分な監督です。そのため監督の采配にもとても注目されていました。

野手陣に関してはイタリア系アメリカ人のメジャーリーガーの存在が大きく、中でもロイヤルズのビニー・パスカンティーノやニッキー・ロペス、そしてエンゼルスで大谷選手と同僚でもあるデビット・フレッチャーらが内野陣を固めます。加えて、打線もつながりだしたら中々止まらないため大きな強みといえます。

投手陣に関しては今大会の一次ラウンドでチャイニーズ・タイペイ以外の試合ではすべて3失点以内に抑えるなど充実しています。その中心となってくるのがジャイアンツのジョーイ・マルシアノやマリナーズのマシュー・フェスタらのメジャーでも活躍している選手らになります。

イタリア出身の有名選手

そして、今大会のイタリア準々決勝進出を支えた有名選手やメジャーでも活躍した選手にはどのような選手がいるのか振り返ってみていきたいと思います。

  • デビット・フレッチャー(内野手)
  • マシュー・フェスタ(投手)
  • ブレット・サリバン(捕手)
  • ドミニク・フレッチャー(外野手)

この中から何名かピックアップして詳しくみていきたいと思います。

デビッッド・フレッチャー

デビッドフレッチャー選手は前述のとおり、現在は大谷選手と同じくエンゼルスに在籍しています。2018年にメジャー初出場を果たし、そこから継続的に結果を残してきました。

プレースタイルは、長打は多くはないが単打を量産するタイプであり、守備力も高くゴールドグラブ賞のファイナリストに選ばれたこともあります。

マシュー・フェスタ

マシュー フェスタ選手はマリナーズに在籍しており、主に中継ぎとして活躍しています。2020年にトミー・ジョン手術を受け、2022年に復帰しました。復帰した年は53試合に登板し、ブルペン陣を支える活躍をみせました。

ブレット・サリバン

ブレット サリバン選手はメジャーリーグのサンディエゴ・パドレスに在籍しており、ポジションは捕手として活躍しています。WBC イタリア 代表として選出された2023年、アトランタ・ブレーブス戦にてメジャーデビューを果たしています。

ドミニク・フレッチャー

ドミニク フレッチャー選手は、アメリカ・カリフォルニア州出身の外野手で、2023年からメジャーリーグのアリゾナ・ダイヤモンドバックスに在籍しています。兄のデビット・フレッチャー選手も大谷翔平選手と同じエンゼルスに所属しているメジャーリーガーです。

最後に

今回はイタリアの野球の強さについてみてきました。WBCでの日本 対 イタリアの試合も非常に盛り上がりました。もし今回のWBC等を通して、イタリアの野球について気になった方はぜひほかの選手等についてチェックしてみてください。

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