2023年3月、決勝戦で日本がアメリカを下し劇的な勝利で幕を閉じたWBC2023。その後各国でプロ野球シーズンに入り、メジャーでの大谷翔平選手の投打両方での活躍や日本プロ野球の優勝争いなどWBCが幕を閉じてからも盛り上がりをみせています。
今回は各国の野球世界ランキングについてWBCを経てどのように変化したのか、2023年8月現在の順位について迫っていきたいと思います。
野球世界ランキングについて
まずは野球世界ランキングの見方やこれまでのランキングについてみていきたいと思います。野球の世界ランキングはWBSC世界ランキングというものがあり、これは世界野球ソフトボール連盟によって発表される野球、ソフトボール、ベースボール5のナショナルチームのランキングシステムです。
現在ランキングに掲載されている国の数は野球の男子が84か国、女子が20か国、ソフトボールの男子が38か国、女子が63か国、ベースボール5が43か国掲載されています。
このランキングの算出方法としては、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)などの過去4年間の国際野球連盟公認の国際大会の実績をもとに算出されます。
また、このランキングで上位12位までの国・地域の代表はWBSCプレミア12への出場権を得ることができます。
これまでのランキング変動について
続いて、ランキングができてからの順位変動についてみていきたいと思います。
男子野球に関しては、ランキング上位をキューバ、アメリカ合衆国、日本の3か国が長い間占めていました。細かくみていくと、ランキングができた当初はキューバが首位にたっていましたが、2013年12月のランキングではアメリカが取って代わって首位に立ちました。しかし翌年の11月のランキングでは日本が初めて首位に立ち、その後3年間は1位を保っていました。しかし、2017年開催のWBCなどの結果によって2018年2月発表のランキングでは再びアメリカが首位に立ちました。ただその後、2019WBSCプレミア12で日本が優勝を遂げたことなどから、再び日本がランキング首位に返り咲きました。
WBC後の順位変動について
そしてさまざまな激闘が繰り広げられたWBC2023を経てWBSC世界ランキングがどのように変化したかみていきたいと思います。
日本
日本はWBC前からランキング1位であり、今回のWBCでも優勝を果たしましたのでランキングは1位のまま変わっていません。
アメリカ
アメリカは今大会で準優勝を果たしました。大会以前はランキング3位でしたが今回の準優勝を受けて1つ順位を上げ、2位に浮上しました。
メキシコ
大会前のランキングでは5位だったメキシコですが、今大会でベスト4まで勝ち進んだことにより一気に2つ順位を上げて3位に躍り出ています。
チャイニーズタイペイ
チャイニーズタイペイはU-15やU-18などの若い年代の大会で好成績を残しておりWBC前はランキング2位につけていました。しかし今大会では予選で敗退してしまった2つ順位を落とし現在は4位につけています。
イタリア
今大会で予選ラウンドを突破し、準々決勝で日本相手に善戦を見せたイタリアは大きく順位を上げて、前回の16位から12位に浮上しました。
中国
今大会で大きく順位を上げた国の一つが中国です。見事今大会への出場を決めた中国は予選ラウンドで敗退してしまいましたが、WBC前と後で7つ順位をあげています。
最後に
今回は2023年8月現在のWBSC世界ランキングについて、WBC前と後で各国の順位がどのように変動したのかについてみていきました。日本は変わらず1位をキープし、日本野球の強さを結果で示しています。
このランキングはプレミア12やWBCだけでなく、U-12以上の若い世代のカテゴリーの大会成績も反映されるため全世代で好成績の残していくことがランキング上位を獲得するためには必要になります。
今後も日本がトップを維持できるように一緒に応援していきましょう。