eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)は、コンピュータゲームやビデオゲームを用いた競技であり、世界中で爆発的に人気が高まっています。かつては一部のマニア向けと見なされていたゲームプレイも、今やプロゲーマー、賞金大会、スポンサー契約といった“スポーツ”としての地位を確立しています。今回は、eスポーツの代表的な種目の種類、プロになるための道のり、そして年収・収入事情について、詳しく解説していきます。
eスポーツの種目は何種類?ジャンル別に紹介
eスポーツには、さまざまなeスポーツの種目・ジャンル(ゲームの種類)が存在します。以下は主な分類と代表的タイトルです。
FPS(ファーストパーソン・シューティング)
視点がキャラクターの主観視点で、銃や武器を使って戦う種目です。反射神経、エイム精度と精密な操作が重要で、eスポーツベッティングで大人気のタイトルばかりですね。
代表的タイトル
- 『VALORANT』
- 『Counter-Strike 2(CS2)』
- 『Call of Duty』シリーズ
- 『Apex Legends』
MOBA(マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)
5対5のチーム戦で、敵の拠点を破壊することが目的のジャンルで、役割分担や戦略性が高く、観戦者にも人気です。
代表的タイトル
- 『League of Legends(LoL)』
- 『Dota 2』
- 『Arena of Valor』
- 『モバイルレジェンド』
バトルロイヤル
多人数が最後の1人(またはチーム)になるまで戦うサバイバル系のジャンルです。
代表的タイトル
- 『Fortnite』
- 『PUBG』
- 『Apex Legends』
RTS(リアルタイムストラテジー)
リアルタイムで軍隊や資源を管理して戦う戦略ゲームです。
代表的タイトル
- 『StarCraft II』
- 『Age of Empires IV』IV
対戦格闘ゲーム(格ゲー)
1対1で戦うアクション系で、読み合いと操作精度が鍵を握るジャンルです。
代表的タイトル
- 『ストリートファイター』シリーズ
- 『鉄拳』シリーズ
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ』
スポーツゲーム
実在のスポーツを題材にしたゲームで、リアルさや戦術も求められます。
代表的タイトル
- 『FIFA(EA SPORTS FC)』
- 『eFootball(旧ウイイレ)』
- 『NBA 2K』シリーズ
カードゲーム・戦略系
デッキ構築・頭脳戦が中心となっており、頭脳戦やターン制の戦術ゲームです。
代表的タイトル
- 『Hearthstone(ハースストーン)』
- 『Shadowverse』
- 『Magic: The Gathering Arena』
レースゲーム
リアルな車両や仮想マシンを操作するスピード競技の種目です。
代表的タイトル
- 『グランツーリスモ』
- 『F1シリーズ』
- 『iRacing』
eスポーツ選手になるには?プロへの道のり
eスポーツでプロになるには、ただ強いだけでは不十分です。以下のようなステップを踏むのが一般的です。
1. 得意なゲームタイトルを決める
まずは自分が極めたいゲームタイトルを選ぶことが第一歩です。選ぶ際のポイントは、自分が楽しめることに加え、世界的に競技人口や大会数が多く、長期的な人気が見込めるタイトルであるかどうかを見極めることです。
2. 実力を高める
ゲームを極めるには、まず高ランクを維持することが必須です。プロチームやスカウトは、主に以下のような方法で才能を発掘します。
- 上位ランカーを監視している
- 大会での結果をチェック
- SNSや配信活動を通じて知名度が高い選手
例:VALORANTで「レディアント」帯に到達する、LoLで「チャレンジャー」入りするなど、上位数%に入ることが目標になります。
3. 大会に出場して実績を作る
プロになるには、アマチュア大会に出場して実績を積むことが非常に重要です。日本国内・海外ともに多数のオンライン・オフライン大会があります。勝つだけでなく、目立つプレイやリーダーシップも評価対象になりますよ!
4. SNS・配信活動で知名度を高める
現代のeスポーツ選手は、プレイスキルだけでなく“発信力”も重要視されます。YouTubeやTwitchで定期的に配信・投稿しましょう。「この人、上手い&面白い」と思われることでスカウトやスポンサー獲得のチャンスが広がります。
5. チームに加入 or スカウトを受ける
一定の実力と実績を積むと、プロチームからスカウトされたり、自ら応募してチームに加入したりできます。
- チーム公式サイトで募集していることもある
- 過去の大会実績やクリップをまとめた「プレイヤー履歴書」を送ると有利
- コーチやマネージャーとの人間関係・コミュ力も大切
eスポーツ選手の年収・収入はどのくらい?
eスポーツ選手の年収は、ピンキリです。以下は代表的な収入源と、そのおおよその相場です。
主な収入源
収入の種類 | 概要 |
給料 | 所属チームから支払われる固定給(10万円〜数百万円/月) |
賞金 | 大会での優勝・入賞賞金(LoLやDota2では億単位の賞金も) |
スポンサー契約 | 企業からの支援。ロゴ掲載やコラボなど |
配信収益 | Twitch・YouTube等での広告収入や投げ銭など |
イベント・メディア出演 | eスポーツ番組、講演、広告などの出演料 |
年収の目安(日本の場合)
ランク | 年収の目安 | 特徴 |
トッププロ | 1000万円以上 | 世界大会の優勝経験者・著名タイトルの選手 |
中堅プロ | 300〜800万円 | 国内上位チーム、スポンサーあり |
駆け出し | 100〜300万円 | アマチュアチーム所属、兼業多数 |
ストリーマー系 | 数万円〜数千万円 | 実力+人気で大きな差あり |
まとめ
eスポーツは多岐にわたる種目が存在し、ゲームごとに異なるスキルや戦略が求められる中で、自分に合ったジャンルを見つけることが大切です。eスポーツは、地道な努力・実績・情報発信を積み重ねることで、実力次第ではプロとして活躍できる夢のある世界です。年収にも大きな幅はありますが、大きな可能性を秘めた業界であることは間違いありませんよ。