滅多にない!ランニングホームランとは?プロ野球の歴代達成者も紹介!

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滅多にない!ランニングホームランとは?プロ野球の歴代達成者も紹介!

国内外で連日大きな話題になっているプロ野球界。日本プロ野球も開幕から大きな盛り上がりをみせており、どこのチームが今シーズンは優勝するのか目が離せない状況です。

そんなプロ野球の中でもやはり一番盛り上がるのがホームランです。今回はそんなホームランの中でもあまり見られないランニングホームランについて、どういうホームランなのか、またプロ野球での歴代達成者などにも迫っていきたいと思います。

ランニングホームランとは

まずは今回ピックアップする用語であるランニングホームランについて、その説明や通常のホームランとの違いについてみていきます。

ランニングホームランとは、打者が打った打球のうち、一度でも地面に落ちたフェアボールを守備側が失策を伴うことなく処理する間に、打者走者が本塁まで進塁することをいいます。この場合はボールインプレイであり、審判員からのホームランの宣告はないですが、記録上はしっかりホームランとして記録されます。

外野の柵を超えずにすべての塁を打者走者が駆け抜けるということでかなり難易度の高いホームランとなっています。

通常のホームランとの違い

ランニングホームランと通常のホームランとの違いについては、一言でいうと打球が直接スタンドに入っておらず、守備のエラーがないにもかかわらずバッターが本塁まで一気に生還しているか否かになります。

通常の打球が直接スタンドインするホームランも野球の醍醐味の一つであり、大きな盛り上がりをみせるワンシーンですがランニングホームランもその珍しさから本塁までのベースランニングを駆け抜ける瞬間は次第に観客の歓声も大きくなり盛り上がりをみせています。

また、日本プロ野球界における第1号ホームランと第2号ホームランはいずれもランニングホームランで記録されています。

ランニングホームランの歴代達成者について

そんなめったにないランニングホームランを達成している人はこれまでにどれほどいるのでしょうか。これまでの達成者についてみていきたいと思います。

日本プロ野球機構が発表している2016年以降の記録では7年間に15回しかランニングホームランが生まれていません。

その15回は下記のようになっています。

・茂木栄五郎(楽天イーグルス)2016年8月25日

・茂木栄五郎(楽天イーグルス)2016年9月19日

・上本博紀(阪神タイガース)2017年8月1日

・高橋周平(中日ドラゴンズ)2017年8月30日

・角中勝也(千葉ロッテ)2017年9月14日

・青木宣親(東京ヤクルト)2018年6月14日

・大山悠輔(阪神タイガース)2018年9月27日

・上林誠知(福岡ソフトバンク)2019年6月29日

・宗佑磨(オリックスバファローズ)2020年7月25日

・外崎修汰(西武ライオンズ)2020年8月19日

・辰己涼介(楽天イーグルス)2020年10月3日

・宗佑磨(オリックスバファローズ)2021年5月3日

・若月健矢(オリックスバファローズ)2021年10月9日

・塩見泰隆(東京ヤクルト)2022年3月27日

・糸原健斗(阪神タイガース)2022年5月15日

・矢野雅哉(広島カープ)2024年9月1日

上記のように、ランニングホームランは年に多くて3回ほどしか見られない貴重なホームランであることがわかりますね。

ランニングホームランが発生する条件とは

では、そんな珍しいランニングホームランはどのような条件が整ったときに発生するのでしょうか。これまでに起きたランニングホームランに基づいて、その条件をいくつか紹介していきます。

バッターの足が速いとき

一つ目はシンプルにバッターの足が速いときです。ランニングホームラン達成者一覧からもわかるように、足の遅い選手は一人もいません。ほとんどの達成者がシーズンで2桁盗塁をマークしている選手です。また、ランニングホームランにはベースランの技術も必要となるため足の速さとベースラン技術の両方が揃っていないと難しいでしょう。

悪天候のとき

二つ目は天候が悪いときです。野球はよほど強い雨でなければ悪天候の中でも試合を行うため、グラウンド状況が雨などによって悪くなっているときは打球が思わぬ方向にバウンドすることも珍しくありません。守備側の選手が打球に触れていなければエラーが記録されることは基本ないためランニングホームランが生まれやすい状況といえます。

特に地方の屋外球場ではプロ野球の試合が行われることも少ないため、選手も慣れておらずランニングホームランが生まれやすい一つの要因だと思われます。

守備位置が裏目に出てしまったとき

三つ目は外野手の守備位置が裏目に出てしまったときです。これは、バッターが長打を打てないとみて外野手が定位置よりかなり内野よりに守っていてかつそのバッターが長打を放った時などに多い状況です。

このように守備位置が裏目に出てしまってバッターの足も速いときはランニングホームランになる可能性は高いでしょう。

特に、1点を争う試合展開の場合は外野手が前に出て守っていることが多いため、このような場合は外野の頭を大きく越える打球も出やすくランニングホームランになりやすいでしょう。

外野フェンスに当たった打球が思わぬ方向に飛んだとき

四つ目はバッターの放った打球が外野フェンスに当たり、その打球が思わぬ方向に飛んだときです。このいわゆるクッションボールが思わぬ方向に飛んでいくことやそれに重なって外野手のクッションボール処理があまりうまくなかったときにはボールが外野を転々とするという状況になりかねてしまいます。

そうなると他の外野手や内野手のフォローもできずにその間に本塁まで駆け抜けてランニングホームランとなる可能性が高いです。

最後に

今回はプロ野球を見るうえで盛り上がるシーンの一つであるランニングホームランについて、その概要やこれまでの達成者などについてみていきました。

年に2~3回しかみることができないランニングホームラン。これから実際の球場やテレビの前などで野球観戦をする際はランニングホームランが発生しやすい状況などにも注目して試合を見てみると面白いかもしれませんね。

気になった方は、次にランニングホームランを打つのは12球団の中でどの選手なのかにも着目しながら試合をチェックしてみてください。

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