8月5日に開会式を迎えて8月23日に決勝戦を終えたばかりの第107回全国高等学校野球選手権大会(通称:夏の甲子園)。大会期間中はネガティブなニュースなどもあり通年以上に話題を呼んだ大会となったように思えます。
今回は2025年の夏の甲子園で優勝した高校や、歴代の優勝校、甲子園で活躍した選手などを紹介していきたいと思います。
2025年夏の甲子園の優勝校
大きな盛り上がりをみせた2025年の夏の甲子園ですが、優勝校は沖縄県代表の沖縄尚学高校でした。決勝戦で西東京代表の日大三高を下して初優勝を果たしました。
沖縄尚学高校は今大会1回戦で秋田県代表の金足農業を1対0、2回戦で徳島県代表の鳴門高校を3対0、3回戦は宮城県代表の仙台育英高校を延長11回タイブレークの末に5対3、準々決勝は兵庫県代表の東洋大姫路を2対1で下しました。
準決勝では山梨県代表の山梨学院に5対4で逆転勝ちを収めて、決勝戦では日大三高を3対1で下し優勝を決めました。
優勝した沖縄尚学について
第107回夏の甲子園で見事優勝を果たした沖縄尚学。これまで夏の甲子園では最高成績がベスト8でしたがそれを上回り、11回目の出場で初優勝を決めました。沖縄県勢の優勝は興南高校以来15年ぶりの出来事でした。
沖縄尚学の比嘉監督は沖縄尚学が春夏通じて初優勝したときのエース左腕であり監督としても甲子園優勝を果たすこととなりました。
歴代の優勝校について
毎年夏になると大きな話題を呼ぶ風物詩となっている夏の甲子園。続いては、夏の甲子園で直近での歴代優勝校を紹介していきたいと思います。
直近10年間の夏の甲子園優勝校は下記のようになっております。
大会数 | 開催年 | 優勝校 |
96回 | 2014年 | 大阪桐蔭 |
97回 | 2015年 | 東海大相模 |
98回 | 2016年 | 作新学院 |
99回 | 2017年 | 花咲徳栄 |
100回 | 2018年 | 大阪桐蔭 |
101回 | 2019年 | 履正社 |
102回 | 2020年 | コロナの流行により中止 |
103回 | 2021年 | 智辯和歌山 |
104回 | 2022年 | 仙台育英 |
105回 | 2023年 | 慶応 |
106回 | 2024年 | 京都国際 |
107回 | 2025年 | 沖縄尚学 |
プロの世界でも活躍する選手を数多く輩出している大阪桐蔭をはじめとして近畿地方や一都三県のチームが優勝している数が多いですね。
直近では慶応高校は坊主ではなく自由な髪形で野球をしており、そのような点からも甲子園優勝したことは大きな話題を呼びましたね。
甲子園で活躍した選手
毎年夏の甲子園では惜しくも優勝できなかったチームの中にも大きな活躍を残して有名となる選手も多くいます。続いてはそのような選手を複数名紹介していきたいと思います。
松坂大輔
1人目は平成の怪物と呼ばれていた松坂大輔です。松坂大輔は名門の横浜高校出身であり、横浜高校時代は最速150㎞/hを超えるストレートと切れ味鋭いスライダーを武器に多くの三振を奪っていきました。エースとして1998年春夏連覇を達成しており、特に夏の甲子園決勝戦の京都成章戦では史上2人目となる決勝でのノーヒットノーランを達成しました。
高校卒業後はドラフト1位で西武ライオンズに入団し、その後レッドソックスなどメジャーリーグでも活躍を残しました。
ダルビッシュ有
2人目は現在メジャーリーガーとして活躍しているダルビッシュ有です。ダルビッシュ有は東北の名門校である東北高校で野球をしていました。1年生秋から背番号1を付けるほどの逸材であり、2年生春夏、3年生春夏と甲子園には4度出場しています。
ノビのあるストレートと変化量の大きいスライダーを中心とした多彩な変化球を武器に3年夏の甲子園では、1回戦から2試合連続で完封します。3回戦でも8回まで無失点に抑えていましたが9回に今大会初失点を喫してチームはその後延長の末敗れました。
高校卒業後は日本ハムファイターズに1位指名を受けて入団、現在はメジャーのパドレスでプレーしています。
斎藤佑樹
3人目はハンカチ王子の愛称で親しまれていた斎藤佑樹です。早稲田実業高校に所属していた斎藤佑樹は3年生時に夏の甲子園に出場しています。思い出深いのは田中将大を擁する駒大苫小牧と戦った決勝戦で、延長15回でも決着がつかずに引き分け再試合。翌日の再試合にも斎藤佑樹は志願して先発し最後はチームを初優勝に導きました。
斎藤佑樹は夏の甲子園で69イニング、948球を一人で投げ切りました。
高校卒業後は早稲田高校へ進学し、その後日本ハムファイターズへ入団。これまでの登板過多もありプロの世界では思うような成績が残せませんでしたが、現在は実業家として活躍しています。
吉田輝星
4人目は吉田輝星です。夏の甲子園で金足農業旋風を巻き起こした中心人物であり、チームのエースピッチャーとして大きな活躍を残しました。1回戦から4試合連続2桁奪三振を記録して大会記録に並びました。惜しくも決勝戦では大阪桐蔭を相手に5回12失点と疲労もあったことで敗れてしまいましたが斎藤佑樹に次ぐ881球を投げ抜いてチームを準優勝に導きました。
この一件でメディアや野球界からも一気に注目されることとなり、その年のドラフトで日本ハムファイターズから1位指名を受けてプロの世界に足を踏み入れました。
根尾昂
5人目は根尾昴です。根尾昴は前述の吉田輝星と同世代の世代最注目の選手であり、甲子園が始まる前から話題になっていました。
中学時代には最速146㎞/hを記録したこともあり、「スーパー中学生」と呼ばれていました。
実際に超名門の大阪桐蔭で1年春からベンチ入りを果たしており投手やショートだけでなく外野手も守るなど多くのポジションを高い水準で守ることができる存在です。同学年で現在は千葉ロッテマリーンズに所属する藤原恭大らとともに大阪桐蔭最強世代の一人として春夏連覇に貢献しました。
高校卒業後はドラフト1位で中日ドラゴンズに入団しています。
最後に
今回は大盛り上がりをみせた2025年夏の甲子園の優勝校や歴代の甲子園優勝校、活躍した選手らに迫っていきました。甲子園で活躍した選手はもれなくプロの世界に入っており、そのほとんどがプロの世界でも結果を残し続けています。
今年は沖縄県の沖縄尚学が夏の甲子園を初めて優勝しましたが、今後沖縄尚学出身の選手でプロになっていく人がいるのか非常に楽しみですね。
来年の甲子園もぜひチェックしてみてください。